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| 私は常々、契約書について根本的な認識の違いを感じているが、今回はそのことについて書いてみたい。 よくリフォームの指南本に「契約書を書かない業者は要注意」「小工事でも契約書を」などと書いてあるが、みなさんどのくらい信じて読んでいるのだろうか? どちらかと言えば 「どんな工事でも契約書を書きたがる業者は要注意!」というのが本当ではないだろうか。 |
まず、実態から言えば(統計値などがあるわけでなく、私の印象だが)、契約書を自分のために利用しているのは、消費者ではなく業者が圧倒的に多い。特に悪徳業者が無理矢理にとった契約を維持するために使用している。「今日中にサインしてくれたら、共同発注に間に合うから安くできる」などというトークで契約を急がせるが、実はバカ高い工事。ムードで契約した消費者が高いと気付いても「もう契約してしまった」とあきらめるケースが大半の使われ方だ。消費者が自分の権利を守るために使用された例はほとんど聞かない。 |
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では私の会社ではどうかと言えば、ほとんど契約書は書いていない。クレームは、対応に納得していただくまで「お金」とは言わないし、私の性分で材料を発注してからでもキャンセルは受け付ける(クーリングオフの8日間などとせこいことは言わない)。追加工事は明らかに、お客様の希望で同意を得たものしかいただかないので、見積もりに確認もれがあったりして別途費用が必要な場合でも、請求せずにサービスですませている(契約書で細かく設定していると、そんな費用も請求しやすくなる)。 |
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ちなみに当社がどんな場合に契約書を書いているかというと、 ・高額工事(500万円超が目安だが、それでも書かないことはある) しか書いていない。昨年も今年も500万円超の工事で契約書を交わしていない工事はあったが、現在どちらも円満な関係で、リピートで工事を頼んでいただいたり、お客様を紹介していただいたりしている。 しかし、契約書を書いていないことでつまらない経験をしたことは何度かある。当初の見積もりから強い値引き交渉があり妥協した上、口頭で「では○○○万円でこの内容でさせていただきますね」「ええ、お願いします」と固く(?)約束をして材料も発注したのに、工事の前日ぐらいになってから「やっぱり○○○万にしてくれんと頼まれへんわ」とか「○○○万はおたくの見積もり金額で、うちはまだ同意してへんで」とか人間不信に陥りそうなことを平気で言い始める。すでに段取りが動いているのがわかっていて、こちらが降りられないのを見越して言ってくる。このタチの悪さは尋常ではない。悪徳業者顔負けだ。 こんなケースでは、明らかに契約書の無いことが業者側のデメリットになっている。契約書が無いことによって、非常に不安定で弱い立場に立っているわけだ。そう考えると契約書をあまり書かない業者は、要注意どころかかえって自信の表れであって、決して「悪い状態では無い」と考えている。 |
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要約すると、リフォーム工事等の請負契約書は基本的に業者のためにある。消費者側からみて必要な例もあるが、全体的に例は少ない。急いでサイン・ハンコをせまる会社よりも、おっとりと口約束で仕事をする会社の方が「実(じつ)がある」。 最近、当社は必要を感じて契約書のフォームを作り直したが、こんな項目を設けている。 要するに「あまり言うことが変わって、段取りに支障が出るようになれば、当社の意思で解約させてください」ということだ。こんな契約書があっても面白いと思うのだが・・・。 |
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