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新築・リフォームのダイヨシ HSNについて
クレームファイル3
「階段に隙間ができる、汚れていく!」 2009年3月 斑鳩町K邸 担当:吉信秀樹
     
 
<状況>
 ある設計事務所様の仕事で、自然素材を中心にした新築注文住宅を建てました。階段の材料は仕様書に「桧 厚36」とのみ記されており、私は「KD(乾燥材)でなくてもいいのですか」と確認しましたが、「KDを使っていただく必要はありません」との回答でしたので、自社で仕様を決めるならKDを使いましたが、予算難もあり、設計者の指示でしたので生の材料を使いました。  
  実際に、その数ヶ月前にも、同じ設計事務所様で同じ仕様でリフォームを行っており、大きな問題もなかったので、流れで工事をすすめました。
 
     
     
 
<表面化>

 引渡しが近づき、洗い工事、自然素材のクリア塗装工事と仕上げの段階に入ったところで、いくらきれいにしても階段が汚れてしまいます。中からヤニがでてくるのです。ベタベタして気持ちよく歩くことができません。階段どうしの隙間もできて、お施主様をすっかりがっかりさせてしまうことになりました。本当に申し訳ないです。

 設計事務所様の言い分としては、「KDでなくてもいいが自然乾燥させたものを使って欲しかった」とのこと。もちろん、ずぶ生の木を使うことはありえないので(材木屋も出荷しない)、当然、自然乾燥させた桧は使っておりました。そんな当たり前のことを指摘して、お施主様の前で言い争っても、お施主様が可哀想なだけなので、私は主に善後策について話をしておりました。結局、全部かぶりました。

 
     
     
 
<対応>

 材木屋さんや他の専門家に確認して、「数ヶ月か1〜2年かわからないが、ヤニは出尽くしたら止まる。工業用のアルコールで拭けばきれいに取れる」と教えてもらい、試してみました。アルコールはほとんど臭いもなく、お施主様に使用することを許可していただきました。

 材木の含水率を測り、平均11%程度でしたのでこれから大きな乾燥変形はないと判断し、隙間を埋めるとともに、ヤニが出尽くすまで、私が定期的に拭き取りに来ることを申し出ましたが、お施主様の意向で拭き取りはお施主様にしていただくことになりました。

 
     
     
 
<感想>

 今回、感じたことは二つあります。まず、一つは無垢の材料、特に生の木の怖さです。何社も材木屋や製材所で聞いてみましたが、「KDを使っても無垢の材料は何かあるときはある。まして自然乾燥しただけの材料では何が起こってもおかしくない」とのことです。

 無垢の木を使うということは、いかに事前にお客様にその特徴をお伝えするかが大事か痛感しました。京都の工務店様の話では、事前説明がしっかりできているとかえって感心されるとのこと、「ほんまに社長の言うとおり、すいてきたし割れてきたなあ、大したもんやなあ」となるそうです(笑)。

 次に感じたことは、やはり下請けや設計事務所様の仕事は、もうすべきでないということです。他にも色々とありましたが、自分で仕様を決めれば絶対にしないようなことが多く、私の目指す家づくりとはかけ離れていくように思ったからです。予算と仕様を自分で決められない工事では、本当にいいものを作るのは難しいと感じました。

 
     
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