営業エリア 奈良市、大和郡山市、生駒市、天理市、安堵町、斑鳩町、川西町、木津川市、精華町


大吉建設の家づくりは、少し変わっています。私は本来の正統派工務店の代表だと自負しておりますが(微笑)、周囲の工務店との温度差は結構、大きなものです。飲食に例えて簡単に言うと、ファストフード全盛の時代に、一生懸命スローフードな家づくりを目指して勝負しているのです。お出ししている品物も全く違いますが、かけている手間も全く違うという意味です。古い商売のやり方です。
他社様がファストフードな家づくりに走るのは、そのほうがパイが大きいからです。間口が広く色々な方が頼んでくださいます。また、自分たちのスキルが低くてもやっていけます。しかし、私たちのスローフードな家づくりは、本物志向の住まい手様でないと御理解いただくことができません。間口がうんと狭くなります。また、自分たちのスキルが高くないと維持できません。それでも、人としての幸せな家づくりはスローフードな家づくりにあると信じています。
私もファストフードはよく食べます。でも、一年に食事を千回いただくとして、そのうちの何食になるかというと、微々たるものだと思います。ですから食事のファストフードはまだ許容できますが、家づくりのファストフードはそうは行きません。1年365日、来る日も来る日もファストフードになってしまいます。これは、想像するだけで疲れてしまいます。子どもに毎日、ハンバーガーを与える親はおりませんが、住宅ではそれがあり得るのです。むしろ、それが普通になっているのが現実です。光と風を設計して自然の恵みを感じることができる家、時間をかけて何度も打ち合わせをした家族のための設計、結露をさせない高気密・高断熱で全室暖房の快適さ、空気がきれいで健康が増進される家、これらは全てスローフードな家づくりです。「早く」「安く」を金科玉条にするファストフードな家づくりでは、実現不可能です。
しかし、いかにいいものでも高いと頼んでいただけません。当社が現在取り組んでいるのは、広告宣伝費を使わないということです。チラシも現場見学会の案内のみ、集客目的のイベントも開催しておりません。「現場きれい日本一!」「職人のマナー日本一!」を達成することと、他社様では味わうことができない住み心地を提供することで、じわじわ人気が上がればよいと考えています。このへんのテンポもスローフードです。
営業の流れもスローフードです。当社では、契約していただかないと設計も見積もりもできません。設計も5人がかりで「設計コンペ」です。まさに効率を無視したかのような営業フローです。現場管理もスローフードです。職人さんも、当社が毎月開催している「明徳洗心塾」に出席している人でないと現場に入ることができません。そして、CSもスローフードです。着工式、上棟式の餅まき、引渡し式、一年後の住まいの誕生日、家づくりのイベント化です。こんなに、手間をかけている家づくりはそうありません。何もかも違うといっていいと思います。最近は上棟式もされない会社が増えてきましたが、大吉建設では「餅まき」もやり始めました。日本の伝統的建築文化を私たちの世代で絶やしてしまうのは、多くの偉大な先人に申し訳が無いと感じています。「どこもやるところがないから、うちがやろう!」そんな気持ちです。ちょっとしたドン・キホーテです。
えらそうに申し上げて恐縮ですが、これまで全ての家をそうして差し上げることができたわけではありません。勉強不足で、現在とは異なる家もたくさん建ててきました。そのことは、みなさんにお詫びするとともに、この場でもお伝えしないといけないと思いました。しかし、その一つ一つの経験が、いま、この形になっています。その経験があってこそ、いまがあるのです。深く深く感謝しております。
付記 「スローフード」が単純に「ファストフード」の対義語でないことはよく理解しております。「地域に根ざした伝統的な食材や文化を大切にする」という意味でも、大吉建設の家づくりはスローフードの概念に当てはまると考えています。また、「ファーストフード」という表記もよくされますが、この本では、英語本来の発音を考慮し「ファストフード」とさせていただきました。その人の気持ちは、その人が使う言葉によってわかります。
正直なところ、現在の住宅産業で使用されている言葉にはがっかりです。

耐震診断・耐震補強に力を入れている当社の基準は、1.5倍以上です。
→自社が「どんな家を建てているのか理解していない」会社が多すぎます。
家づくりは、デザインやムードだけではできません。
- 光と風を設計した気持ちのいい家
- 断熱にこだわった、省エネルギーで快適な家
- 無垢材と珪藻土でつくる家族の健康を守る家
- 工夫をこらしたアイデア収納で住みやすい家

