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今日波板の工事をさせていただいたお客様から、不愉快な話を聞いた。聞いたのは正月休み中なので、時間がたっているが、思い出したので書くことにした。
正月にトイレがつまり、当社は休んでいるのがわかっていたので、24時間水のトラブルに対応するという、うたい文句の会社にお願いした。
つまっているのを直してもらったのは良いが、「この便器はもうダメだから交換しなくてはいけない」「○○ももうダメだ」などと言いたて、費用の発生する工事を次々すすめるという。離れて暮らす娘さんに相談したところ、「大吉さんに相談しい、大吉さんにまかしとき」と言うので、まだ休んでいると思ったが、電話をしたとのこと。
私が見たところ、交換の必要はさらさら無く、修理に来た人間のモラルに問題があるように思えた。便器に問題は無くても、一度に大量に流そうとすると、つまってしまうことはよくある。要は使い方の問題。それを教えて不必要なお金を使わせないのが、プロの仕事だ。そして大切な住宅改修資金は温存していただき、本当に必要なときにズバッと「○○万円かかりますが、それでもこれは必要です」と言い切ることが出来るのが本当のプロだ。
それを「これはチャンス」とばかりに、あることないことでっちあげ、今、お金を使わせようとする。
情けない仕事をするな!
人として、職業人としてプライドは無いのか、と聞いてやりたい。うちの社員は経営理念の考え方が浸透していて、よくこういう報告をする。
「○○してくださいって言われましたけど、意味が無い(もったいない)と思ったので、説明してその仕事ははぶいてもらいました。」
こういう仕事の進め方をしている限り、毎日が非常に気分がいい。私にとって「気分がいい」というのが「一番儲かった」仕事だ。
「気分のいい仕事をしてください」
これが、「情けない仕事」をしている人へのメッセージだ。
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こんにちは、吉信秀樹です。
色々、能書きをたれていますが、当社は現在ヒマです。1月2月はいつものことです・・・。慣れてはいますが、春まではじっと我慢の子です。
では、またお会いしましょう!
昨日集金にうかがったお客様は、いつものことながら、お代をいただく際に気が引き締まる。もちろん、「ややこしいことを言う」などという理由ではない。お金を大切にしている気持ちが伝わるからだ。
お札はいつも、顔をそろえて並べられており、きちんと10枚毎にお札で帯をつけている。たったこれだけのことだが、これで充分に「お金を大事にされている」ということが私には感じられる。
そんな時、いつも考える。
「私はこのお客様のためにベストを尽くしたか?」
「大切なお金をいただくに値する仕事をしたか?」
お金を大切にされるお客様は、ともすれば安きに流れがちな私の心を鍛えてくれる。
全くもって、ありがたい話である。
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こんにちは、吉信秀樹です。
私もお金には愛情があります。死に金を使うと、お金に対して申し訳ない気持ちになります。生きたお金を使えるときは、「今度は、あの人の役に立ってあげなさい」と送り出します。だから、人様のお金も無駄にはしたくありません。
では、またお会いしましょう!
今日はお昼から、2件の現場を見てまわった。最初にのぞいたのは、きっしゃんの担当現場で浴室リフォームの終盤戦だ。一目見て「これはやりにくかったやろうなあ」と感じた。
前面道路がせまくガレージも無いため、解体時に必要なダンプを駐車する場所が無い。裏に駐車させていただいたようだが、それでもずいぶん段取りが悪い。内部も廊下から洗面所にかけて、まっすぐに搬入できず、システムバスの職人の苦労がしのばれた。
浴室のリフォームとしては、難易度の高い現場だと思うが、きっしゃんは予定よりも少し早いぐらいで工事をまとめつつあるので、「う〜ん、力をつけてきたな」という印象を持った。
次にレイの担当現場で、屋根葺替工事の中盤戦をのぞいた。ここも狭い現場で、しかも屋根勾配がきつい。7寸勾配だ。職人泣かせといえる。道も袋小路の奥をシャットアウトして工事をしているので、それより奥の方は自動車の出入りが出来ない。近隣の方に迷惑をかけているのが心配になったが、職人曰く「いたって協力的で問題が無い」という。この場を借りてお礼を申し上げたい「本当にありがとうございます」。
これもレイのしっかりとした事前の挨拶廻りのたまものだろう。またまた「力をつけてきたな」と今日、二度目の感想を持った。
頼もしい限りである。
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こんにちは、吉信秀樹です。
私は花粉症で、春になると外出時にはマスクが必要になります。それでも「春」は好きです。「春」という語感が好きです。満開の桜を見ると「よくぞ日本に生まれけり」という気持ちになります。今年は、ずいぶん早いのでしょうね。冬も無いと景気にはマイナスですが・・・。
では、またお会いしましょう!
先日、必要があり古い書類を整理していた。10年前に私が書いた請求書が出てきた。当時はパソコンも使用していない。手書きの請求書が懐かしく、目を奪われた。
当時はいわゆる「一人親方」で、色々な会社の下請けをしていた。その請求書の中に、大阪の工務店に出した新築の手間請けのものがあった。手間請けとは、材料を持たず、坪いくらで大工仕事だけをする形態の請負だ。
金額を見て感嘆した。現在、当社が支払っている金額よりも2割以上高い。あのTホームの単価のほぼ2倍にあたる。当時はもっと仕事も簡単だった(ホールダウンを筆頭に金物が少なかった)し、奈良よりも単価に厳しい大阪の建て売りでも、こんな金額がでていた。
世間ではこの数年、賃金が下がりつづけてきたが、昨年あたりから一部上場企業の中でベアの流れがでてきたらしい。しかし、大工の手間ほどたたかれて、しかも回復の兆しが見えない職業は少ないのではないか。
当社では、現在でも日当2万円を維持しているが、全国平均では1万7千円ほどになる。大手ハウスメーカーでは、日当1万2千円とも聞くし、大阪では1万円のところもあるという。ちなみに昔は2万5千円というところも多かった。
ここで一つ断っておきたいのは、大工にはボーナスも無いし、正月や盆は手取りが少なくなり、雨が降っても収入が無い。おまけに車や道具は自分持ちで、まともな大工なら車を盗まれたら、車よりも積んでいる道具の方がずっと高い。
大工の2万円は決して高くない。一人前になるまでにかかる時間、自分でそろえないといけない道具、どれをとってもクロス職人や塗装職人など、その他の職人(失礼、悪意は無い)とは、少し違うのである。
現在では職人の尊厳なんぞ、どこかに置き去りになり、大工を安く使いたい会社ばかりになってしまっている。
私は「良い大工」「ドラフト1位の大工」を私の現場で使いたい。「余りものの大工」を安くたたいて使うようなマネはしたくない。
更にいうと、結局その方がお客様のためになる。誰がなんと言っても建築工事の主役は大工だ。ちょっとしたリフォームでもしかりである。その主役を値段で決めるようになると、工事も「値段なり」になる。補足すると、「手のいい大工」は日当の安い会社には行かない。他に仕事があるからだ。
10年前、自分がもらっていた単価を大工に支払うことが出来るか?この問いは重い。私にはまだ、それだけの力が無い。1枚の請求書に、色々と考えさせられた。
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こんにちは、吉信秀樹です。
森進一は、初期の対応を誤りましたね。いい歳をして・・・と思うのですが、偉くなると頭を下げにくくなるのでしょうか。私は偉くないので、毎日、妻に謝っています(苦笑)。
では、またお会いしましょう!
気持ちが明るくなる連絡が入った。私には経営上の弟子のような(あくまでも、ような)存在が数人いるが、そのうちの一人が会社を起こしたという。当社のライバルを目指す、とうれしいことを言う。
会社を持ち、時間の大切さがわかったと言う。少し遅いが、いい年をしてわからない人も多いので、悪くは無い。
彼も現在ホームページを製作中だが、当社のホームページを制作会社に見せ、「こことかぶらないように」と注文を出したとのこと。
「でも、僕がやりたいこと全部先にやられてるから困るんです」
「別に同じことやってもいいやん」
「先生が良くても僕のプライドが許しません」
(注 普段は先生などと呼ばない)
しばらく会話が続き・・・
「また色々教えてください」
「うん、いつでもどうぞ」
「でも同業やから、あまり手の内をみせられへんでしょ?」
「そんなん気にしてへんで。出し惜しみせえへんで」
少し会話をはさみ・・・
「あまり本音で(ホームページで)内情をばらしすぎてません?」
「そうか?」
「それで離れるお客さんもいるんじゃないですか?」
「それはそれでええねん(それも自分の力やから・・・)」
「やっぱりそうですか」と答えを予測している様子。
結局、自分の性分に合ったやり方でないと、なかなか続かない。私にはこういうやり方が合っているように思う。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昨日のホワイトデーは娘にもお返しを買いました。「ありがとう、おとうさ〜ん」と抱きついてきます。義理チョコのやりとりには少々うんざりしていましたが、こういうのは悪くないですね。
では、またお会いしましょう!
3日間の能登半島ボランティアから帰り、当社は日常にもどった。しかし当然のことながら、被災地が日常にもどるのは、まだまだ先のことになる。
穴水町・門前町と見てきたが、これで死者が一人ですんだのが信じられないほどだ。被災者の方には、ぜひ踏ん張っていただきたい。
今回の活動内容としては、一般のボランティアと同じく被災家屋からの家財道具の運び出しや、また専門知識を生かした被災家屋についての相談や出入りすることの可否の判断をおこなったりした。
私たちは1ヶ所で1日活動するという形態ではなく、ボランティア本部から「午前中に4件、被害家屋の相談にのって欲しい」というような依頼の受け方だったので、多くの被災者の方とお話する機会にめぐまれた。
不謹慎だとは思ったが、合間の時間では可能な限り、被災家屋や周囲の状況を総合的にとらえ、自分の耐震補強の知識と照らし合わせながらケーススタディのようなことを頭の中で行っていた。
ほぼ教科書通りの被害状況で、やはり、壁量やホールダウン金物は重要なのだと、改めて再認識した。また、シロアリによる被害があった建物に倒壊が目立ち、屋根・外壁等のメンテナンスの重要性も強く意識させられた。
隣り合っている建物でも、外見上無被害ですんでいる建物、全壊・半壊の建物、たくさん、この目で見てきた。私は確信を持った。「私の提案通りのことを受け入れてもらえたら、震度6強や震度7程度の地震では、家を倒壊させん」。
最終日、短い時間しか接していないにもかかわらず、涙を流して別れを惜しんでくれたおばあさんがいた。胸が熱くなった。「このおばあさんのためにだけ来たとしても、それでも良かった」本当にそう思った。
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こんにちは、吉信秀樹です。
小さい娘を3人残して行ってきましたが、妻が頑張りました。妻曰く、「私、秀樹さんがいないほうがしっかりするわ」。普段は、私のせいでしっかりしないような口ぶりでした。
では、またお会いしましょう!
今日は木耐協の小野秀男理事長が、組合員向けの機関紙「木耐協マンスリーレポート」の中のトップインタビューのために、わざわざむさくるしい当社まで来てくださった。この工事現場日記も事前に読んでいらっしゃったようで、何やら今日は書きにくい(苦笑)。
最初に申し上げておくと、私は小野理事長のことがとても好きである。弁舌がスマートで説得力があり、その内容は含蓄がある。「勉強しないといけない」というスタンスも全く同感だ。ビジネスマンとはこうありたいものだと、密かに目標にしている。それでも「私なんぞでお相手がつとまるか」などとは考えもしないので、私も能天気なものだ。とにかく今日の日を、とても楽しみにしていた。
問われるままに、ついつまらないことを長々としゃべり、本当に話したかったことはあまり話していないことに、帰られてから気が付いた。何をしていることやら。しかし、今日も小野理事長の話の中に、私の頭では想像してなかった未来図があり、「この差が木耐協のトップと零細工務店のトップの差やねんな」などと考えていた。
うれしいこともあった。当社のビジネスモデルを理想的と評価してくださり、こんな会社に木耐協に入って欲しいとのお言葉をいただいた。私は古臭い男なので、こういう言葉は宝物としていつまでも覚えている。今日もまた私の宝物が一つ増えた。ありがとうございました。
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こんにちは、吉信秀樹です。
球春到来ですが、我が阪神タイガースは苦しい展開が続きます。中日の方がだいぶん強いですね。しかし、ルイス・ハミルトンはすごいですね。M・シューマッハーのいないF1は淋しくなりましたが、彼のおかげで楽しみができました。
では、またお会いしましょう!
久しぶりにダメージの大きな手直しを決断した。昨年に行ったガレージの土間コンクリートをめくって打ち直すことにした。2台分なので軽い決断ではない。
もともと、表面にあくのようなものがでて、あまり見栄えがよくなかったのと、クラックが少し目立ってきたためだ。大阪から「使ってくれ」ときた業者で、安かったし真面目そうだったので使ってみたが、結果は大赤字になってしまった。
まず、多くの会社ではほったらかしにすると思うが、うちは生真面目なことに、クラックの補修と汚い部分の研磨をその大阪の業者に依頼したが、やり方が悪くかえってぶさいくなことになってしまった。その業者は逃げ回って、もう連絡がとれない。
今朝、奈良で馴染みの職人と善後策を検討したが、結局、めくって打ち直すことにした。職人は少々驚いていた。
「ほんまにやります?」
「ああ、やろう」
「よそは、そこまでせんと思うけど・・・」
「ええねん、名こそ惜しけれや。これをうちの仕事として残したくない。金より名前や」
「わかりました」
「そのかわり、うちも集金できへん仕事やから、きっちり常用(日当)でやってくれへんか」
「それは、させてもらいます」
2台分の広いガレージをめくってやりかえるのは少々負担だが、せっかく頼んでいただいて、がっかりさせたままには出来ない。
私の商売は「勘定」と「感情」が時として逆転してしまう。
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こんにちは、吉信秀樹です。
フランスはサルコジさんで、いい選択をしたと思います。いまどき社会主義を目指すのは、どう考えてもばかげていますものね。日本も早く目覚めよ。
では、またお会いしましょう!
前回の日記で書いたお客様のところへ、マンション売却の相談にうかがった。最初は不動産屋さんを紹介して、久しぶりにお客様とおしゃべりするぐらいの軽い気持ちだったが、意外に重い荷物をかかえることになった。
このお客様はKさんとおっしゃる、現在87歳だ。7年前にはじめてご縁ができてから、もう8度も工事をさせていただいた。7年前の工事の際は、私もまだ一人親方で一日中現場で働いていたので、毎日、顔を合わせおしゃべりしていたが、決まって、夜、お風呂をあがるころになると「社長さんとしゃべりたくなって・・・」と毎晩のようにお電話をいただいた。妻が「恋人みたい」とよく笑っていた。
不幸なことに、息子さんをガンで亡くされ、息子さんの住まれていたマンションを自分が元気なうちに処分したいという。「値段はいくらでもいいですねん」「リフォームも好きにやってください」「全部まかせますから、おたくのいいようにやってください」とのこと。
これは、非常に重い言葉だ。私が悪意を持てば、どんな取引でも成立してしまう。少し解説すると、私が安く買って適正価格で売りさばくことも可能だし、高いリフォーム工事を押し付けることも可能である。しかし、なんて無防備な・・・。これは、私もふんどしを締めなおさねばなるまい。
帰り道、不動産屋さんと相談した。
「あそこ、リフォームするべきやと思う?」
「あんまり、お金かけたらあかんでしょう」
「そうやな、最低限のことにせなあかんな」
「きれいになっても、いくらものせられないですよ」
「うん、あそこまで信頼された以上、うちも誠意で応えんといかん。全くさわらんと売りに出すのと、最低限、きれいにするのとどっちが有利やと思う?」
・
・
・
もちろん私は、Kさんにとって一番良い方法を目指すことになるが、私にとってもそれが一番良いと信じている。目先のお金なんぞ、いくら稼いでも私の心がけが悪ければそのうち無くなる。それよりも、男、吉信の気持ちを大切にした方が、自分も周りも幸せになれるのではないか。最近、特にそう思う。
正直なところ、お金で仕事をしたこともあるが、あまり幸せではなかった。今回は、自分の性根を確認することができて、ありがたいお話だった。
私はKさんには、とても感謝しているが、また感謝せねばならぬことになった。これを世の中に返したい。
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こんにちは、吉信秀樹です。
もともと、うちの娘はおとうさんっ子でしたが、最近ターボがかかってきました。よく「娘は母親につく」と言いますが、いつか、うちも世間並みになるのでしょうか。いま、奇跡のような時間を過ごしています。
では、またお会いしましょう!
私のお得意様で高齢のおじいさんがいらっしゃる。年齢的な問題だと思うのだが、機械の扱いに難がある。
今日、お昼電話が鳴った。
「あ、社長さんでっか、お風呂のお湯が出ないんですわ」
「わかりました。給湯器の電源は入っていますか?」
「そんなんありまんのか?」
「ええ、今から見に行きますわ」
「すんまへん」
実は最初にご縁があってから、長い付き合いになる。もう7年だ。いつも、「うちの息子に、社長さんの爪のアカでも飲ませたいですわ」などとおっしゃり、ずいぶん目をかけていただいている。
以前にも、同じことがあり、その時は給湯器のリモコンのスイッチの入れ方を教えて差し上げたのだが、同じ作業をせねばなるまいと思い、すぐに向かった。
つくと、娘さんがいらっしゃり、
「また、何か言うてましたけど・・・すいません」
「んー、多分、電源とかしょうもないことやと思うんですけど」
今回は電源ではなく、カランのサーモの温度設定が低いため、お湯にならない状態だった。
「えらいすんまへんでした」
「いいですよ、またいつでも呼んでください」
正直なところ、現在の私はあまり時間的余裕がないのだが、こういう時にきっちり足を運ぶことが、私が経営理念でいう「OB顧客を大切にする」ことなので、今日も一つ良いことをしたと納得している。一日一善。
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こんにちは、吉信秀樹です。
最近、読んだ本で、まさに「我が意を得たり!」といえる言葉に出会いました。「勝ち方の美しさを競う」松下幸之助のお弟子さん江口克彦氏の言葉です。「勝てば官軍」も仲良くなれませんが、「お金儲けが幸せではない」式の論法も鼻につきます。「勝ち方の美しさを競う」さすが松下のDNAは違います。
では、またお会いしましょう!
先に書いたとおり、今回は葛藤があったのだが、どうしても行きたくて、ジュンと一緒に行ってきた。新潟は思ったより近く感じられた。
今回もボランティア先での住民の方とのコミュニケーションでも、色々と感じるところがあったが、それよりも偶然、同宿となった方々との会話が、とても印象に残った。
夕食時、隣で食事をされていた8名のグループがとてもにぎやかだった。しばらく気にせず食事をしていたが、いやでも会話が耳に入り、気が付けば聞きなれた業界用語や過去の震災との違いなどを熱心に話されていたので、つい、目の前のジュンをほっといて聞き耳をたてていた。
どうしても、お話ししたくなり、盛り上がっていらっしゃったので気はひけたが、先方も珍客を受け入れてくれるだろうと判断し、途中で割って入った。最初は少し驚かれていたが、こちらの素性を話すと、打ち解けて色々な話をしてくださった。
聞くと、被災建築物危険度判定士の方々で、震災以後一週間泊り込みで仕事をしているという。被災物件を調査し、能登半島でも見た赤紙や黄紙を貼る責任のある仕事をされていらっしゃる。不謹慎ながら、私は心が躍り、矢継ぎ早に質問をあびせた。いずれも丁寧にお答えいただき、とても有益だったので感謝している。
その中でとても印象に残ったのが、強度が一定以下の建物が倒壊にいたるかどうかに大きな運があるという。
耐震診断をお受けになった方はご存知だと思うが、耐震診断の際、壁量はX方向とY方向(簡単に言うと、たてと横)に分けて計算される。商店街などでよく見かける間口が全面ガラスのうなぎの寝床のような間取りは、非常に地震に弱いとされるが、それが地震の揺れる方向によって、T字型やL型で店舗が並んでいる場合、割りにはっきり被害の大きい方向と少ない方向に分かれるという。
もう少し詳しく言うと、ある商店街で東西方向に並んでいる店舗が連続して壁量不足で倒れているような場合、南北方向に間口が並ぶ店舗は被害が少ない、ということだ。
これは、うなった。理屈で考えると当たり前なのだが、これまで、揺れる方向による運・不運ということを強く意識したことがなかった。少なくとも、今回柏崎で最も被害の大きかったエリアではその傾向が見られた。
能登の門前町の記憶をたどると、多少割引しないといけないと思うが、その傾向は否定できない。
私は、「運」については一家言持っているが、自分が職業にしている建物が倒壊するか否かについて、運を考えたことはなかった。しかし、いずれにしても、建物の強度が一定以上であれば、運は関係なくなるので、やはり、自衛が一番だと思うが、体と同じで病気になるまで気を付けない。
他にも興味深いお話をしていただいたが、きりがないので今日はこのへんにさせていただきたい。
宿のおかみさんに、「ご立派なことで・・・」と言われ、「いや、自分の勉強目的もあるから、別に立派じゃないんですよ。かえって少しぐらいお手伝いするだけで、色々見たり聞いたりして、土地の方には申し訳ない気もしています。」と答えたところ、
「それも必要なことなんでしょう、どんどんやってください」と言っていただき、ずいぶん心の重石がとれた瞬間だった。
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こんにちは、吉信秀樹です。
今回の新潟遠征でも色々学びましたが、もう一つ、今回わかったことがあります。ジュンの将棋はヘボ将棋。口ほどにもありませんでした(微笑)。
それにしても、越後の田んぼの緑は美しかった!
では、またお会いしましょう!
28日土曜日に、会社で海水浴に行った。今年で6年目なので、すっかり定着し、帰り道に立ち寄る「なし」を売るお店にまでおぼえていただき、サービスしてもらっている。
当社の行事は、家族同伴なので小さい子供も多く、なかなかにぎやかだ。
お昼から、妻が海に入るというので、1歳の三女を見ながら、社員の奥様と話していた。
私には、非常にありがたいことに、会社の待遇が非常に良いと受け止めていただいてるようで、色々と質問を受けた。
「(この業界では)どこでも日給なのに、どうして月給なんですか?」
「自分が親方の下で、日当で働いているときは、お盆や正月は手取りが少ないのに出費はかさんで、とても休んだ気にならへんかったから。将来、自分が親方になったら、人を使うときは月給にしようと思ってた」
「月給なのに、こんなに休みが多くていいんですか?普通は日曜日だけでしょう」
「この業界の習慣からいうと、うちはすごく休みが多いと思うけど、公務員や大手企業と比べるとまだ少ない。だから、もっと多くてもいいと思ってる。(微笑)」
「営業する社員にどうしてノルマがないんですか?」
「自分が社員ならノルマに追われて仕事をするのが嫌やから。会社の数字を上げるだけなら、ノルマがあった方が有利なのは百も承知やけど、ノルマを達成するために無茶をする社員が出てきて、お客様に迷惑をかけるようなことになったらいややから。そんなことになるぐらいやったら、商売なんかたたんだ方がいい」
「車も会社支給で交通費も出て、(身内の同業者の奥様は)『そんなんありえへん、やばい会社ちゃうか』って言ってました(笑い)」
「そうか、そんなん言うてた?(笑い)うちは同業者を競争相手にしてるのと違うから。いい人を取りたいと思うから、他業種の条件に負けたくない。条件が悪かったら人を選ばれへんようになる」
「結局、うちの会社は、自分が社員やったら『こんな会社で働きたいという会社』、自分がお客さんやったら『こんな会社で頼みたいという会社』、自分の考え方を基準に全てのルールを決めてる(微笑)」
「経営者になっても、そういう視点を忘れないっていうのはすごいことじゃないんですか?(微笑)」
「すごくはないと思う。それは基本やから」
これまで、こういう話を社員の奥様とゆっくりすることはなかったが、これもいい時間だったなと、あとでしみじみ思った。
夫が当社で働くようになって、とても良かったという。これからも頑張って、幸せの輪を作りたい。
PS 各社員にこの場で一言。私は「自分が社員なら働きたい会社づくり」を目指している。みんなには、「自分が社長なら欲しい人材」を目指して欲しい。
「ややこしいのが欲しい」とか言わんように・・・。
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こんにちは、吉信秀樹です。
自民党は歴史的惨敗ですが、これは充分に予測できたことです。自民党幹部のお気楽な見通しに笑ってしまいます。庶民感情が理解できない人が権力を持つところに、難しさがあるのでしょうか。民主党も評価されたわけではありません。勘違いしないように。
では、またお会いしましょう!
先月大和高田で発生した床上浸水について、ニュース番組の中で使うということで、今日、取材にこられた。
私なりに善後策についてお話させていただいたのだが、一発勝負なので、どんな話しぶりになっているのかいささか不安である。
思うことを少し書きたい。「床上浸水を防ぐ手段があるか」という質問に対して、ないと思う。小高い土地を選んで家を建てるとか、基礎を高くして家を建てておくとか、根本的な解決策以外に有効な手段などないのではないか。
「お前は不勉強だ、こうしたらいい」というのをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたい。
あとの処置としては、事情が許せばだが、一階の床を全てめくり、しばらく乾燥させるべきだと思う。床下なんて、ただでさえ風通しが悪く、湿気の強いところでは床下換気扇をつけたりする。そんなところが、一回どっぷり雨水につかったら、簡単には乾かない。
土台や柱の足元など、湿った状態が長く続くと、木材の腐朽、白蟻の発生、腐朽菌の発生とどんどん建物が弱っていく。ここは思い切って、床を全てめくり、しばらく乾燥させるというのが上策だと思うが、なかなかそうもいかんのだろう。
建物のメンテナンスの基本は、雨水を中心として水分をシャットアウトすることにある。それがどっぷりつかってしまったわけだから、ゆゆしき事態といえる。
あの短い問答で、上手く伝わっただろうか。放送は、明日4日、21時からのニュース番組の中である。間に合えば、見てお笑いいただきたい。
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こんにちは、吉信秀樹です。
先月の日本経済新聞の「私の履歴書」は長嶋茂雄でしたが、知らない話が本当に少ないことに驚きました。いかに彼の逸話が世の中に喧伝されているか、よくわかりました。本当に、どこかで読み聞きした話がほとんどでした。「私の履歴書」に登場する人で、こんな人は初めてです。
では、またお会いしましょう!
今日は意外な訪客があった。先日、まとまったリフォーム工事の見積もりをさせていただいたのだが、奥様の知り合いの工務店に頼むことにしたと、断りの電話をくださった方だ。
「先日は失礼なことをしまして・・・」
「いいえ、それは結構です。見積もりっていうのはそんなものです」
「それが困ったことになりまして・・・」
よくよく聞くと、表札の交換をしてもらえないらしい。「うちでは出来ないと突っぱねた」という。他でもそれだけしてくれるところがなく、困ったのでお願いに来たとのこと。
それぐらい出来ないようなことで、よく工務店の看板をあげてるなと、ばかばかしいやら、自分のお客様をほったらかしにする根性が憎たらしいやら。自分がようせんかっても、出来る人間ぐらい捜して引っ張ってきてあげんかい。
正直なところ、それぐらいの仕事、「そこでやっていただいたら」と言いたいところだが、困っているとおっしゃるので引き受けることにした。
今日は、久しぶりに不愉快な気分だった。それはお客様に対してではなく業者に対してだ。自分のやりたい仕事だけやって、やりたくない仕事は知らんぷりか。それも知り合いだというのに。
お客様というものは、やはり我々を頼っていると思うし、また思いたい。それぐらい何とかせい!
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こんにちは、吉信秀樹です。
前回の日記で書かせていただいた、鏑木さんに私を紹介してくださった方から、連絡がありました。少しお話させていただきましたが、後から考えると、御礼の言葉が私の気持ちを表すのに充分ではなかったと思いました。ところで、八王子ではなく宇都宮だそうです。何でそんなに間違えたのかな。失礼いたしました。また、ありがとうございました。
では、またお会いしましょう。
みなさん、「木づかい運動」というのをご存知だろうか?恥ずかしながら、私は昨日はじめて知った。目からうろこの話だったので紹介したい。
昨日、私は木材について教えていただくため、中国木材(株)の営業部係長、川尻英範さんとお話していた。構造材の大手のメーカーだ。その中で「木づかい運動」の話が出てきたのだが、これがあまりに意外でとても印象に残った。
現在、日本の住宅はスクラップ&ビルドの悪評高く、評論家の中には、「日本が世界中の森林を破壊している」という人がいる。エコロジーの観点から、「新築着工をおさえ森林を守れ」という議論も聞く。私も「そういう時代になったか」と理解していたが、かなり認識が変わった。
京都議定書において、2012年までに日本は二酸化炭素の排出量を、1990年の水準よりも6%削減することを約束している。ここまではニュースで嫌というほど聞いているが、それを達成するために林野庁が主導する「木づかい運動」があるという。
一言で言うと、日本の森林からどんどん木材を使ったほうが良いということだ。木が人間と反対の呼吸をすることは、子供でも知っている。要するに二酸化炭素を吸って酸素に変えてくれる。ところが、この呼吸は成長段階の若木の話で、ほぼ成長しつくした木ではいくらも二酸化炭素を吸ってくれないという。
つまり、一定の樹齢に達した木は伐採して、次の植樹を行うことが地球環境にプラスになる。単に森林に手を付けず放置しておくことが環境を守ることかと理解していたが、それは180度誤っていた。逆に手入れされず放置されている森林は、ブタンガス等、悪影響があり、二酸化炭素より始末に悪いとのこと。
日本にはその放置されている森林が多くあり、もっともっと木材を使い、森林の整備をする必要がある、という内容だ。もっと言うと、日本が削減すべき二酸化炭素6%のうち、何と約3分の2にあたる3.9%をこの「木づかい運動」に頼っている(現在は3.8%に修正)。
マスコミはこれ、もっと報道せんといかんのじゃないか。「そんなん知ってたよ」とおっしゃる方、私の不勉強を世間に吹聴し、この日記(木づかい運動)を読むよう勧めていただきたい。
PS ちなみに中国木材さんは、木づかい運動にともなう植樹・森林整備に尽力されているらしい。
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こんにちは、吉信秀樹です。
大手引越会社の社長が自殺されました。会社経営の重荷に耐えかねたとのことです。世襲の人事だったようですが、創業者は安易に我が子を後継者に指名してはいけないと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。
では、またお会いしましょう!
最近、「本分を尽くす」という概念を持たない人が、非常に増えたような気がする。もはや死語になっているのかもしれない。自分は自分の本分を尽くしていないのに、不満を持ったり、権利を主張したりする。
本分とは、仕事にかかわることのみでなく生活の中にもある。男の本分は家族の生活を守る経済力にある。いかに妻に優しく子供の面倒見が良くても、甲斐性のない男は二束三文である。妻の本分は、家の外で戦う夫をリラックスさせることにある。いかに美人で料理がうまくても、夫を気疲れさせる妻も二束三文である。子供の本分は勉強だ。いかにスポーツが出来ても、全く本を読まず勉強もしない子供は、褒められたものではない。
職人の本分とは何か?銭勘定ではない。それは商人の本分だ。社員の本分とは何か?営業の本分とは何か?事務員の本分とは何か?いちいち書かない。
工務店の本分とは何か?いい家を建てることだ。安くて強くてお客様に喜ばれる家を建てることだ。また、いいリフォームをすることだ。お客様のニーズを把握し、適正な予算で責任を持ったリフォームをすることだ。
本分が尽くせない工務店は、市場から退場していただきたい。
お客様の本分とは何か?気持ちよくお代を支払い、担当者に心から「またお願いします」と言わせることだ。本分を尽くさないお客様ほど無理難題を言う。
では、社長の本分とは何か?社員と会社を正しい方向に導き、お客様に喜ばれる営みをすることによって利益を上げ、社員と家族の生活を守ることにある。どんなに人格者でも、社員に「給料待ってくれ」などと言う社長は、これもまた二束三文である。
失礼ながらみなさんは、自分の本分を考えたことがおありだろうか?最近は、それを感じさせない人が増えた。
本分とは何か?自らの立場の中で絶対に守らないといけないことである。言い換えれば、「自分は何のために存在しているのか」である。
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こんにちは、吉信秀樹です。
先日、私は長女のひなちゃん(7歳)にゲンコツをお見舞いしました。かなり痛いやつです。実はしょっちゅうですが・・・(苦笑)。それでもひなちゃんは、相当な「お父さんっ子」です。愛情が理解されているのだと思います。私は父親にあまり叱られたことはありませんでしたが、会社の上司で私を叱ってくれる人はとても好きでした。だから、誰よりもよく叱られました。叱りやすかったのでしょう。叱られるというのは、誰の本分かな?
では、またお会いしましょう!
よく妻に文章に誤りがないか確認して欲しいと頼まれる。先日も幼稚園の役にあたり、会報を作ったのでみて欲しいと言う。私は、よりいいものにするべく、何点か指摘をしたのだが、妻は不本意な様子。つまり、妻はアドバイスを求めているわけではなく、よく出来ているとの評価や言葉を求めている。
このこと自体は、人間にあるべき心理なのでよく理解できる。いわゆる「気がきく人」は、その辺のニーズを汲み取り、自分が求められている発言をする。その意味で、今回の私の対応は、妻からみて、「気のきかない、つまらない男」という評価になる。
さて、ずいぶんわき道にそれたようだが、実は話の核心は終わっている。話の展開が読めた方もいらっしゃると思うが、くどく書いてみる。
連日、お客様から色々な問い合わせの電話がかかってくるが、「○○についてこう思うのですが、この考え方は有効でしょうか?」といった類の問い合わせがある。特に多いのは、防音・断熱・耐震だ。
この場合、「素人なりに考えてみたが、プロの意見を聞きたい」というオブラートに包まれてはいるが、本心は「それはいい考えですね」と言って欲しい。つまり、そのやり方の検証を求めているのではなく、「そのやり方でやってみましょうか」と言ってくれる工務店を捜している。
営業上手な会社などは、「それはいいんじゃないですか!」などと言い、契約に結びつけたりするのだと思うのだが、気のきかない工務店の親玉である私は「それは、あまり効果が期待できないと思いますよ」などと、本音のトークでがっかりさせている。
先日も、床下の断熱の工事の件で、そのような電話をいただいた。口調と内容にはっきりとした記憶があり、「この方は、数ヶ月前にも同じ質問で電話をされていたな・・・」などと思い出しながら、「それは、お金を使う値打ちがあるかというと、難しいところだと思いますよ」と同じ説明をさせていただいた。もちろん、その理由もお話している。
がっかりとされていて、気の毒に感じるのだが、それでも私は「気のきかない工務店」をやめるつもりはない。やはり、プロのはしくれとしてコメントを求められる以上、気分に迎合して喜ばれることを言うよりも、自分の信じることを話すべきだと思うからだ。
しかし、妻には、もう少し気のきく夫になってやるか。私は物書きのプロでは無いし、妻もプロとしての意見など求めてはいない。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昨日は長女の小学校の運動会に行ってきました。娘はとても楽しそうで、見ているこちらまで愉快になりました。娘がこんなに楽しめる学校生活の環境を造ってくださっている先生方やお友達に感謝します。本当にありがとうございます。いい学校にお世話になりました。
では、またお会いしましょう!
先日、あるインテリアコーディネーターさんとお話をしていた。彼女は私より少し歳下で、子どもの歳も近い。なかなかの努力家で、育児のかたわら二級建築士の資格も取得されている。
これまで色々な会社で職歴があり、興味深い話をいくつか聞くことができたので書いてみたい。
彼女のキャリアは大手ハウスメーカーでスタートする。インテリアコーディネーターの資格を生かし、お客様との打ち合わせやプレゼン作成、図面作成、仕様変更後の見積書を作成したりしたという。約5年間、その仕事をされた。
やりがいが全く無かったそうである。驚いて理由をたずねた。
「ええ〜っ、また何で?」
「打ち合わせしてても、すぐに『何でもいいわ』ってなるんです」
「自分の住む家の打ち合わせやろう?」
「ええ、でも○○の名前で家が建ったら、あとは何でもいいみたいなんです。○○やったら安心っていう感じです」
「考えられへんな」
「でも、そんな風に家に関心の無い人が多かったです」
みなさんは、どのような印象を持たれただろうか?ハウスメーカーなんて決して安くは無いのに、家自体はどうでも良く、メーカーの名前のみが重要であったお客様が多かったという。10年ほど前の話なので、現在では、多少雰囲気も変わっているとは思うが。
しかし、それが事実であれば、確かにやりがいは持ちにくいだろう。仕事なんて、お金だけでは出来ん。
その後、さるリフォーム会社にお勤めになった。この会社は、私もチラシでよく見ているので名前だけは知っていた。ここも奈良では著名な会社がバックについていて、リフォーム会社自体は小さいがネームバリューがあったという。
この会社では、見積書を作っていたが、彼女は現場に行ったことがない。担当の営業マンが現場を見て、下請けの業者から見積もりがあがる。それに一定比率で金額をのせて、見積書の形式を整えるのが彼女の仕事だった。
その見積もりは、営業マンが持って行くが、当然ながら工事のことはチンプンカンプンだし、安くしてあげたいとか、良くしてあげたいとか、何の工夫も思い入れも無い。
「ようそんなんで、仕事が取れるなあ!?」
「やっぱり○○の名前で安心らしいんです」
「理屈はハウスメーカーと一緒か?」
「そうですね。内幕を見ててリフォーム業が信じられなくなりました」
「少なくとも、うちはそんなアホな仕事してへんで」
当たり前のことだが、私は名前で仕事を取ったことが無い。大吉建設は、吹けば飛ぶような小さな会社だ。しかし、さきの二社様よりずっと血の通った、しかもいい仕事をしていると言い切ることが出来る。
名前も結構、私は否定しない。人様の価値観をどうこう言うつもりも無い。立派なパンフレットもまた結構、夢も広がるし安心感もあるだろう。
私は、私と会って、社員と会って、家のことについて話しあって、共感してくださった方と仕事がしたい。名前では無く、私や社員を信じてくれた人のために、誠意を尽くして仕事がしたい。
士は己を知る者のために死す、という。私は社員を信じてくれたお客様のために誠をつくす。
ただ、それが言いたかった。
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こんにちは、吉信秀樹です。
先週の土曜日は、次女の幼稚園の運動会に行ってきました。何でもお弁当を作るのが面倒らしく、お昼までの開催です。味気の無い世の中になりましたね。子どもの成長を見ながら一杯、などというのどかな時間は昔のことになりました。
では、またお会いしましょう!
昨日、思いがけないお客様から電話がありました。6年前にマンションの全面改装をさせていただいた方です。3年ぐらい前に東京へ転勤することとなり、そのマンションは賃貸するので、入居される際には必要な手を入れて欲しいということでカギを預っておりました。
連絡先をおって連絡しますということでしたが、その後、音信がなく、ずっと気にしておりました。それが昨日の朝、入居者がきまったのでリフォームして欲しいと連絡があり、カギを預けてましたねと念をおされ、「ホンマにまだあるかな」と少し不安になりました。電話で話しながらカギを探し、無事に見つかってほっとしました。
今朝、現地を確認しに行きましたが、行きしなに6年前のことを色々と思い出しました。
生駒にお住まいで、奈良にマンションを購入するのでリフォームしていただきたいとの依頼でした。生駒まで相談にうかがい、色々お話しました。当時は社員もおらず、全て私一人でやっておりました。
何をどう気に入ってくださったか、後で奥様からうかがったところによると、ご主人は「あの男は信用できる」と何度もおっしゃってくださったそうです。
その現場でトラブルがありました。もともとアルミサッシの障子部分が非常に汚れており、M様(このお客様です)は仲介の不動産屋さんに「窓だけ交換できますね」と確認した上で、購入されておられました。私が見積もりにうかがったときにも、「枠ごとじゃなくて窓だけ交換してください」とはっきりとおっしゃいました。私は安請け合いで「簡単にできますよ」と答えました。これで苦しみました。
工事が始まり、サッシ屋さんに見てもらうと、「これは枠ごとじゃないと交換できない」と言います。何でもそのメーカーの作り方が特殊で、代替品がなく、もうメーカー自体がつぶれているのでどうにもならないとのこと。違うサッシ屋さんにも見てもらいましたが、同じことを言います。
私は目の前が真っ暗になりましたが、自腹を切って、枠ごと入れ替えることにしました。自分の確認ミスですから、その工事の利益をほとんど吹き飛ばすような金額でしたが、サバサバしておりました。M様は、私に対しては何もおっしゃいませんでしたが、不動産屋さんにクレームをつけました。「変えられるって言ったでしょ」
その不動産屋さんは、奈良では知らない人がいないような会社です。「その工務店が頼りないんじゃないですか」と答え、「いかにもうちとそことどっちが信用できる?」と言わんばかりです。M様は電話口で怒鳴ったそうです。「うちが頼んだ会社は、自腹でやるって言うてるねんぞ、そんなええ加減な会社と違うぞ」と。後で奥様が教えてくれました。
私はお客様に、こんな風にかたを持っていただくのは初めてでしたので、とてもうれしかったし、燃えました。根が単純なのはいつまでも変わりません。
しかし、不動産屋さんは自らの発言の過ちを認めようとせず、自分たちもサッシ屋さんに見させるといいます。つまり絶対できると言い張ったのです。私も反対の立場であれば同じ提案をしたに違いなく、ここまでは気にさわったことはありません。問題はこのあとでした。
話が長くなりますので、続きは明日にさせていただきます。ごめんくださいませ。
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こんにちは、吉信秀樹です。
知人にすすめられて、浅田次郎の「壬生義士伝」を読みました。涙なくしては読めませんでした。これは日本人には、ぜひ読んで欲しいと思いました。いつか娘にも読ませます。ただ、ある程度の歴史を知らないとあまり面白くないかも知れません。「竜馬がゆく」「燃えよ剣」は最低限、できるならば「新撰組血風録」、子母澤寛の新撰組三部作ぐらいを読まれてからなら、とても面白い作品だと思います。泣けます。
では、またお会いしましょう!
さて、その不動産屋さんが連れてきたサッシ屋さんも、できないと判断し、不動産屋さんは釈明に困ったようです。
当時、私はほとんどの大工仕事を自分でこなしていましたので、その時も現場でトンカンやっておりました。ネクタイを締めた若い営業マンが名刺を差し出し、私に話しかけてきました。
「難儀なことになりましたねえ」
「まあ、しょうがないですね」
「一つお願いがあるんですが、『普通はできるけど、ここは特殊な要因があってできなかった』と口裏を合わせてもらえないですか・・・」
私はしばらく無言でした。
「相手は素人ですから、プロが二人で言えば、通りますって。私からもこれは仕方なかったと言えば、ダイヨシさんも追加でいただけるでしょう。うちは顔がたつし、ダイヨシさんも損しなくてすむじゃないですか」
「私はもう、はっきりと自分の責任でちゃんとすると言いました」
「それも聞きましたけど、まだ何とでも言えるじゃないですか」
「ここのMさんは、非常に私を信頼してくれています」
「はい、それもMさんから聞きました」
「その私が目先のお金のために事実をまげて、そんな話に乗れると思いますか?」
「でも、それでいくらかかるんですか」
「それは余計なお世話でしょう。私はおたくさんに少しでも持ってもらおうか、などという気はもうとうありません」
「でも、メンツもあるでしょう」
「男のメンツは間違わんことじゃなくて、スジを通すことでしょう」
「あのサッシが交換できないなんて、普通はわかりませんよ。あなたもわからなかったんでしょう」
「だから、恥ずかしいし、自分でケツをふくんやないか」
最後は声を荒げました。
話は最後までかみあわず、どうやら彼は私のことを異常人だと認めたようでした。まっとうなことを言うと、変わっていると判断されるこの世の中は、ずいぶんおかしくなってしまいましたね。私が子どもの頃は、もう少し仁義があったと思います。
結局、約束通り、自腹でやりきりました。このやりとりを自宅ですると、妻は「もっと要領よくやってもいいのとちがうの」などと言います。「男っちゅうのは不自由なもんなんや、損得ばっかりで要領ようたちまわっとったら、男の看板下げんといかんわ」と軽いケンカをしたことを覚えております。
妻にすれば、「そのぶん、家計にまわしてくれ」というのが本音だったのでしょう。当時は「無駄使いしたらいかん」とよく言っておりましたので。
車で現場に向かっているあいだ、ずっとこのことを考えていました。いまでも、私は正しい選択をしたと思っています。だって、いつ思い出してもさわやかですから。人間は、これが一番の財産です。
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こんにちは、吉信秀樹です。
最近、一念発起して、毎朝自分でトイレ掃除をしています。自宅と会社の3箇所全てです。成功者の多くの方が「トイレ掃除はいい」とおっしゃるからです。だまされたと思ってやっています。大げさですが、修行のつもりです。しかし、今朝は初めてうっかり忘れてしまいました(苦笑)。我ながら、何とも頼りないことです。
では、またお会いしましょう!
私の所属する住宅産業は、よくクレーム産業だと言われます。銀行からハウスメーカーに来た社長さんなんかが、よくそうおっしゃいます。工務店のカリスマ経営者として名をはせたHさんですら、その著書の中で「ああ、工務店はやっぱりクレーム産業だ。長くやりたくないなあ」と思ったと書いておられます。
でも、それは人情としては理解できるのですが、本当のところは違うのではないでしょうか。それは、クレームは会社にとってありがたいものだという意味です。
もちろん、クレームをおっしゃることのないお客様もとてもありがたいのですが、本当に私たちのことを鍛えてくださるありがたいお客様は、厳しいお客様ではないかと思うのです。
「高いなあ、もっと勉強できへんか」
「これは、やり直して欲しいのですけど」
「ここに傷がついてるよ」
内容によっては、「それは許してください」と言いたいものもあり、実際にそう言うのですが、そんなお客様がいらっしゃるから、私たちも気が引き締まり、自らのスキルを高める必要を感じるわけです。また、色々勉強して新しいことを覚えます。
その時は、無理を言われて困ったりするのですが、振り返って考えると、私を伸ばしてくれたのは「うるさいお客様」だったと思います。
誠実に対応することにより、かえって信頼していただけることも多いですし、常に生のお客様の声で叱責していただけるこの業界は、何と恵まれていることかとつくづく思います。
これを「クレーム産業」と簡単に表現される方は、お客様の本当のありがたみがわかっていないのではないでしょうか。私にクレームをおっしゃるお客様は、本当に私のために話してくださいます。
「私はいいんですけど、よそでないようにね・・・」
なんて言いながら、教えてくださいます。そんな表現ではなくても気持ちはよく伝わります。ありがたいことです。
いつも思います、本当にすばらしい職業についたと。といっても、無理矢理クレームにしないでくださいね(微笑)。
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こんにちは、吉信秀樹です。
私も逆の立場で、色々なお店で店員さんに注意したりするのですが、妻はよくわかっていて、「あの人は良かった?」などと聞きます。「いやな人」や「準備のできていない人」には何の注意もしないからです。妻は私に叱られる店員さんは、私に認められたと思っています。私もお客様に叱られる社長でありたいものです。
では、またお会いしましょう!

リフォーム 注文住宅 奈良の大吉建設株式会社
E-mail:info@daiyoshikensetsu.com 営業時間 9:00〜18:00 定休日:無





