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工事現場日記
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Diary
2009/07/01(水) うちはうちなんです
 今日は、現場で基礎工事の職人さんと話をしていました。当社はこれから基礎天端プラスマイナスゼロを目指してやっていくのですが、職人さんの意識を知りたかったのです。

 彼は若いのですが、言葉が明確でわかりやすく、全体に雰囲気がいいので気に入っています。

「ぶっちゃけたところ、天端プラマイゼロって言われたらどんな気がする?」
(う〜ん、とうなって)「苦しいでしょう」
「でも、これからは目指さんとあかんねん!」
「そうなんですか?」
「そうなんや。一気には無理でもまずせめて、プラマイ1mmには持っていかんといかん」
「それぐらいは、いつも意識してます」
「それやったら頼もしいけど、実際にできてるかどうかはまた別やで。いつも検証してる?」
「いや、してないですね。」
「次、今月末からかかるやつは、しっかり確認するから、出てるところはけずって、低いところは打ち増してもらわんといかんで。」

 この後も会話は続きましたが、私はなんとかやれそうだという感触を得ました。カンです。

 私は当社の基本姿勢を営業重視ではなく現場重視で考えています。集客ノウハウや営業テクニックをみがいて売上増を図る会社が多い中、現場をきれいにし、良品質施工をすることにのみこだわっていきたいと考えています。

 本当は、そんなところまで、この職人さんと話したかったのですが、現場ではなかなかそこまで時間がとれないですね。また、じっくりやりたいと思います。

 彼は大手ハウスメーカーやパワービルダーの工事もしているのですが、私の理想と基準が彼らよりも高いのを知り、少しとまどっていたようでした。

 以前に足場屋さんにも言われたことがあります。「Dハウスでもそんなこと言いませんよ」

 「うちはうちの考え方がある。DハウスさんではOKかもしれんけど、うちではあかん」といって縁の切れた業者さんがいます。

 正直なところ、これまで恥ずかしい工事をたくさんしてきました。汚い現場もいっぱい作りました。とてもえらそうに言えた義理ではないのですが、これから頑張ります。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
先週の金曜日から、三女のななちゃんも空手に通い始めました。妻も再開しており、すっかり空手一家になりました。やっていないのは私だけです。空手の話題についていけないのが淋しい今日この頃です。
 では、またお会いしましょう!
2009/06/28(日) レイのこと
 レイは不思議な魅力があります。初対面でも多くの人に受け入れられて、友人みたいになることができます。社内では、誰もマネできません。

 レイが面接にきた時、私は第一印象で「絶対に落としてやろう、時間もったいないし早く面接を終わらせよう」と思いました。暴走族のような服装で来て、髪の毛も金色ではりねずみのようになっていたからです(笑)。とても私と価値観を共有できるとは思えませんでした。

 しかし、会ってすぐに「ご苦労様でした」もならず、少し会話をしていると、いいポイントで笑顔になるので頭の良さを感じました(実際、とても頭はいいと思います。ミーティングでも、いつも最初に話の落としどころに気付くのはレイです)。また、その笑顔に愛嬌があってかわいいところがあったので、「これは使い物になるかもしれん」と思い、気が変わりました。

 「その髪の毛を直せるか」と聞くと「直せます」というので、即、採用しました。ところが、他社でも面接を受けており返事待ちで少し待って欲しいとのこと。私は採用や内定をだして、他社様と比較されて待たされたのは、この時が最初で最後です(苦笑)。思えばこれもレイらしい。

 しばらくは、可も無く不可もなくといった勤務状況でしたが、俄然、私の認識を改めさせられたのは、その年の暮れです。一定の経験を積んで、見積もりに行かせるようになると、あれよあれよと仕事を取ってくるのです。それまでは、見積もりはほとんど私が行っていて、レイの先輩のきっしゃんにもまだあまり任せていなかったので、「これは拾い物をした。ようあの時、不採用にせんかったこっちゃ!」ととても嬉しかったことを覚えています。

 事実、この時から、当社の営業方針は大きく変わり、どんどん社員にまかせて、私はアドバイザーのような立場で仕事をするケースが増えました。もともと、そうしたかったのですが、レイの存在が私に勇気を与え、したい方向転換に向かうことができました。ありがとう、レイの営業力が現体制のベースになったと思います。

 しかし、残念ながら、その後の成長はあまり順調ではなく、2年ぐらいはモチベーションも下がっているような印象がありました。これは、密かな私の反省点なのですが、早く給料を上げすぎたのかもしれません。1年目に感じさせたハングリーさを、感じさせないようになってしまいました。私の目から見て、あきらかな伸び悩み時期に入っていて、正直なところ私としても接し方が難しくなっていました。

 私は、奥さんにも「本来、もっと力を持ってるやつなんやけど・・・」と私の指導力不足を嘆きながら話したこともあります。

 さすがに、2年ほど数字に満足できないと自覚もあったのか、今年は年初から少し様子が違うのでずいぶん安心しました。ずっと心配だったんです。1月には妻に「きっと、今年一番いいのはレイやで。今年はタイトルも取るで」と話しました。すると妻も、「うん、今年は去年までより元気で明るいと思ってた」と言います。さすが、と言っておきましょう。

 それでも、私はまだ不満です。本来、持っている能力を生かしきっていないからです。私は、もし10の力を持っている人なら、12や13ぐらいの仕事に挑戦しないと成長はないと思います。レイはまだ、10の力のうち5ぐらいしか使っていない。要領よくやろうとする気持ちがあるので、捨て身になって仕事に打ち込むところまでいかない。常に余力を充分に残している印象です。

 レイが「要領」とか「効率」とか「時間」とかを気にすることなく、1年打ち込んだら大化けできると思います。本当にそう思います。また、心からそうなって欲しいのです。野球で言うと、元阪神の新庄のようになって欲しくないのです。彼は、当時の吉田監督や野村監督から「潜在能力はイチローよりも上」とまで評価されていながら、結局、野球に打ち込めずに中途半端な選手で終わりました。レイは工務店のイチローになれる男なんです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
昨日、「これは捨て置けん」と感じたことがあり、長女のひなちゃんの頬を力いっぱいぶちました。鉄拳制裁は日常茶飯事ですが、これだけきつかったのは初めてなので、ひなちゃんもショックを受けたようでした。私はゆっくり話しました。「ひなちゃん、痛かったやろう。でもな、とうちゃんはもっと痛いんやぞ!分かるか・・・」二人で泣きました。大人になっても覚えていて欲しいです。
 では、またお会いしましょう!
2009/06/25(木) シンのこと
 シンは、当社がはじめて採用した新卒者です。大卒です。のんびりやさんに見えましたが、真面目そうだったので採用しました。実際に真面目です。それは太鼓判を押します。几帳面なことも社内で一番です。他の社員にも見習ってもらいたいぐらいです。

 当時、私は新卒者を育てる経験を会社として積んでみたいという思いがあり、きっしゃんをトレーナー役としてスタートしました。しかし、結果的には私の考え方や準備が充分でなく、トレーニングシステムの完成度が低く、一生に一度しかない大学卒業後の一生の基盤を築くための大切な時期の教育が、中途半端なものになってしまいました。シンのことを考えるといつも申し訳ないと思うのです。

 これがわかったのは採用後ですが、シンのお父さんは外構やリフォームを生業とする会社を経営されていて、当社とはライバル関係にあります。人数も年商も良く似た規模です。いずれは当社を去り、お父さんの会社を継ぐべき人間ですが、私は他の社員といっさい分け隔てなく接しています。会社としてのノウハウを同じ様に教えているという意味です。正直なところ、「うちでしっかり勉強して、親の会社にもどったら生かして頑張ったらええやないか」という気持ちです。

 私は、社員が力をつけて独立することはとてもいいことだと考えていますので、シンについても同じです。ここでの経験を生かして欲しいと思います。また、お父さんが、「息子がよそのメシを食う」ことに何を期待されているか、私はよくわかっているつもりです。だから、しっかり鍛え上げてからでないと、恥ずかしくて返すことができません。

 もう3年になりますが、まだ心構えが学生のレベルと大して変わらず、初期トレーニングには失敗したなと感じています。シンには、非常に申し訳ないという気持ちががあるとともに、お父さんにも合わせる顔がありません。最近、以前よりも厳しい言葉を使うことが増えてきましたが、それは私の中では愛情表現のつもりです。私自身は、褒めてくれる上司よりも叱ってくれる上司の方が好きだったし、自分のためになったからです。

 来年の春には、新卒で社員が入ってきます。シンの時と比較して、より内容の充実した初期教育ができると思います。当然、会社も成長しているからです。これもある意味、シンのおかげだということができます。ありがとう、そしてごめんね。

 私は自分で勝手に十字架を背負ってしまったので、それを解消するべく、これからはもっとシンに厳しくしないといけないと考えています。それが私の責任なんです。「褒めて育てる」という考え方もありますが、ケースバイケースです。GOALが平社員なら褒めて褒めて使えばよい。でも、褒められないと動けない人間では、経営者になることができません。シンは経営者にならないといけない。経営者って、どんな条件下でも、自分で自分の心に火をつけて走ることができないといけないのです。つまり、覚悟と心構えが全てなんです。

 休みの日に、遊んでばかりいるようではダメなんです。休みが10日あったら、最低でも5日は仕事したり勉強したりしないといけない。それを文化として、教え伝えていける会社にならないとダメなんです。会社とは人生の塾であるべきなんです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
今日は昔のお客様の御指名で見積もりに行って来ました。78歳になるおじいさんなのですが、「お世辞を言うてもしょうがないけど、あんたは私よりずっと大人や。たいしたもんや」とおっしゃいます。私は恐縮しきりで言葉を失くしてしまいました(苦笑)。でも78歳より大人って・・・。
 では、またお会いしましょう!
2009/06/22(月) お金儲けの考え方
 私はゴミの捨て方にうるさいほうです。今日もシンのゴミの積み方が気に入らず、基本的なことを指導していました。

 応援の大工さんに、ゴミの積み方を注意して指導すると、他社では言われることがないみたいで、不思議そうな顔をして聞いています。産業廃棄物の処分場に行っても「社長がつんできたら、わしらはかないません」と言われます。工事によってでる産業廃棄物の処分費用は、重さではなく「かさ」で発生するので、丁寧に積むほど安くなるのです。

 そのゴミ屋の番頭がいうには、「よそはもっといい加減に積んでくれるのに・・・」と時々、愚痴っぽい。

 私は業者さんからも「ゴミのことまでいうケチな社長」と言われることがあるようですが、お金儲けとはこのことだと思っています。

 アイデアを出してたくさん売り上げて利益をあげるのもお金儲けですが、私は「下(げ)」だと思います。あるお金を大切にして無駄な出費をしないことが、「上(じょう)」のお金儲けだと思います。

 それが証拠に、いけいけどんどんで売っている会社でも、経費の使い方が粗い会社は消えていくし、売上はぼちぼちでも守りの固い会社はいつまでも残ります。

 何よりも、お客様は工務店が儲けることを望んでいます。「おたくの工事やって損した」と言われて喜ぶお客様は、普通はいない。お客様から大切なお金を頂戴して、無駄を極力はぶき、少しでも利益をあげようとすることはお客様の意思にもかなっている。

 あなたは、ゴミの積み方が粗かったりして、そんなことで利益を減らす会社に工事を頼みたいですか?無駄なく使って、残りは利益としてアフターサービスなどの余力を持つ会社に頼みたいはずなんです。

 お客様は「必要なお金」を支払いたいのであって、管理が悪いことで発生する費用まで支払いたい人はいない。

 そう考えると、つまらない費用をけずることが出来ない者は、会社に不利益を与えているだけではなく、お客様をも裏切っていることになります。ゴミだけでなく、コピー1枚でも無駄なコピーをとっていないか。ガソリン代でも、無駄なコースを走っていないか。そんなことが意識できない者は、仕事に対して真剣味がたりない。

 ゴミ屋の番頭に「社長にはかなわん」と言われたら、私はいつも二つ返事です。「それがお金儲けの基本やんか」「みんな遊び半分で仕事してんのちゃうか」

 お客様の大切なお金を無駄なく生かしきって利益を少しでもあげることは「正義」なんです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
19日20日と伊豆の修善寺まで住宅産業塾の「CS施工日本一実践者大会」に行ってきました。大工さん二人とレイとの4人です。工事品質や現場きれいへの他社様の真剣な取り組みを聞き、みんな強く刺激を受けて帰ってきました。頑張ります。
 では、またお会いしましょう!
2009/06/17(水) きっしゃんのこと
 きっしゃんは、基本的におとなしくて温厚な性格なのですが、意外にいらちで気分にもむらがあり、二重性格のようなところがあります(笑)。諸事、控えめで自己主張など全くしないので、私などは「もうちょっと自分をだせよ」と感じることも多いのですが、きっしゃんは、その方が居心地がいいのだろうなと納得しています。

 会社の中では一番の古株なので、当然のことながら、お客様のことを一番知っている社員です。それに加えて、敵を作らないきっしゃんは本当に多くのお客様に愛されて、当社にはなくてはならぬ存在です。私などは、味方してくださる方も多いのですが、敵もたくさんいるタイプなのできっしゃんには脱帽です。

 これまで、多くのお客様からきっしゃんのことで私が褒めていただきました。「社長さんはいい社員さんをお持ちですね」と。私にとって最高の褒め言葉なのですが、きっしゃんのおかげで、たくさん聞くことができています。本当にありがとう。

 でも、意外に思われるかもしれませんが、きっしゃんはかなりずぶとい(笑)。私が叱っても、どこ吹く風で知らん顔です(苦笑)。言い方を変えると、どこかで根性がすわっています。もし、私の不在中に何かことが起これば、一番落ち着いていて、頼りにできるのはきっしゃんだと思っています。

 それだけでなく、きっしゃんは相当に頭がいい。学校での勉強や読書は苦手でほとんどしてこなかったようですが、本質的にとても頭がいいと思います。口数は少ないのですが、発言する時は必ず的を射ており、きっしゃんがピンボケの発言をするのを聞いたことがありません。

 そんなきっしゃんですが、私にはとても残念なことがあります。それは欲がないということです。いわゆる出世欲とか金銭欲・名誉欲といったものが非常に乏しいと感じています。人によっては美徳と考えるかもしれませんが、私はきっしゃんのために残念です。どうしてもがむしゃらになれないと申しますか、本当はそうなりたいという希望もあると思うのですが、どうやったらいいかわからない、そんな印象を受けます。

 何も考えずに、欲しいものを決めるだけでいいのですが・・・。

 おそらく、きっしゃんは子どもの頃から何不自由なく暮らしてきて、現在でも困っていないからそうなのだと思います。私は高校の時に、親が事業に失敗し辛酸をなめました。私もへんこですが、きっしゃんも実はへんこです。似たところがあるのですが、二人の現在の性格を分けたものは、環境であったような気がします。

 私は本当はもっともっときっしゃんの給料をあげてやりたいのですが、現状ではきっしゃんは、高いハードルを設定してそれを越えていき評価を得ることよりも、少しハードルを下げてマイペースで働くほうが快適なようなのです。

 もちろんそれは悪いことではないのですが、私の価値観から言うと「仕事にハマル」感覚を身に付けたら、もっと人生の奥行きが変わってくると思うのです。いえ、いまでも頑張っているんですよ、本当によく頑張っています。でも、本当に仕事が面白くなるにはもう一歩先の心構えがいるのです。そして、それだけは自分でつかまないといけないものなのです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
新社屋の改装工事が始まり、私も忙しくなってきました。妻にも、休みらしい休みはあまりないぞと断っています。特に9月から来年の6月くらいまでは、仕事以外のことは忘れるつもりです。妻は「もう歳だから昔みたいには働けないよ・・・」と言います。まあ、見てて。
 では、またお会いしましょう!

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