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キッチンの時間

「台所を新しくしたい!」
多くの主婦の方が、このような夢を持っていると思います。
広告やショールームで見る豪華なシステムキッチンと、自宅の台所の現状とのギャップにため息をついておられる方も多いかと思います。そんな方に落とし穴になるのが、

・イメージで選んでしまう
・値段(予算)で買ってしまう

ということになると思います。しかし、これでは本当に満足なリフォームができるのか、私には大きな疑問があります。なぜならば、キッチンには万人に共通する正解はありません。一見、理想的に見えるキッチンでも、あなたには会わないかもしれません。せっかく貴重なお金を使っても、何か物足りない思いをするかもしれません。では、どのような方法でキッチンを選べば良いのか?その方法をここでは一緒に勉強しましょう。

キッチンの性能としては、大きく3つに分かれます。

  1. 作業性能:台所設備の使いやすさ(サイズ・動線計画・レイアウト)
  2. 収納性能:収納量と方法(食品・調理器具・食器)
  3. 機器性能:機器の選択 (シンク・レンジ・水栓・食洗機)

この3つの性能について考えて見ましょう。

1. 作業性能

まずはキッチン本体のサイズを決めます。作業のしやすさは、ワークトップの高さに大きく影響を受けます。既製のキッチンはJIS規格をもとにたいていは85cmでつくられています。ただ当然、身長の高い人と低い人では使い勝手のよい高さは異なってきます。
最近はメーカーによって1cm単位で作っているところもあるように、「一人一人に合わせてキッチンを作る」という考え方がひろまりつつあるように感じます。
色々なところが、キッチンの「最適な高さ」を公表していますが、これが絶対というものはありません。ここでは、3通りの方法を紹介しましょう。
身長165cmの時
JIS規格 身長×0.5+2.5cm=85cm
暮しの手帖 身長÷3+35cm=90cm
タカラスタンダード 身長÷2+5cm=87.5cm

上記のように、選択する基準によって高さが変わってきます。最近のショールームではキッチンの高さを体感できるところも増えていますので、この範囲内で「自分の感覚」を確かめてみることをおすすめします。
次に奥行ですが、これはほとんどのメーカーがJIS規格にのっとり60cmで作られていますので、ほとんど選択の余地はありません。
サイズ決定の最後は幅ですが、これが一番選択の余地があります。
作業が3種類にわけられますが、それぞれ60cmが最低必要です。

洗う=シンク
切る=調理台
煮る=コンロ

つまり、180cmあれば最低限のキッチンの機能ははたせます。しかし、ここから各家庭の個性を考える必要があります。例えば、子供と一緒に料理をすることが多いのなら、2人が並べる調理スペースが必要になりますし、ご主人が釣ってきた魚をさばくのであれば、シンクは大きい方が良い—-、といったようなことが考えられます。そして配膳するスペースが他にあるのか、また、台所自体の広さはどれくらいあるのか、といったようなことを考えながら幅を決定します。
ただ、「現在のキッチンが○○cmだから同じサイズのもの」といった決定の仕方では、
確かに工事は簡単でしょうが、夢や楽しみといったことが少なくなっていくような気がします。色々と考える方が楽しいですよ!

そして動線計画・レイアウトですが、さきの3種類の作業がいかに効率よく行なえるか、という考え方です。これは、シンク・コンロ・冷蔵庫の中心をむすんだ三角形の各辺の長さを目安にします。長すぎると、無駄な動きが多くなり、短すぎると、狭くて動きにくいことになります。
普通、3辺の合計は3.6mから6mの間が理想とされています。あなたの台所はどうですか?

2. 収納性能

収納性能とは、文字通り、食品や器具・食器 等をどのくらい収納できるかということです。あるデータによると、台所用品のうち毎日使うものは約15%、週に1回以上のものをいれても50%、使わないのに捨てられないものが10%近くを占めているといいます。
本当に必要なものかどうかを再確認したうえで収納の形態を選びたいものです。

最近のシステムキッチンは収納も色々なパターンを選択することが可能です。例えば、開き扉タイプか、引き出しタイプか。最近は引き出しタイプを希望される方が多いように思います。
吊り戸棚でも、高さが50cmから70cmの間で選択できますし、昇降タイプや食器棚としても使いやすいガラス扉タイプなど、色々なバリエーションがあります。

3. 機器性能

機器性能とは、ガスレンジ・食器洗い機といった機器の使いやすさのことです。

シンク:大きさや形状を選択することができます。
コンロ:ガスコンロかIHクッキングヒーターかの選択はお悩みになる方が多いのですが、慣れるとIHクッキングヒーターの方がずいぶんとお料理が楽になりますのでおすすめです。揚げものなどは、断然IHに軍配があがります。特にガスにこだわりがあるわけでないのであれば、やはりIHがおすすめです。お鍋やフライパン等、買い換える必要が出てくる可能性があります。

使えない鍋があるんでしょ?

今お使いの鍋が全て使えなくなると勘違いされているお客様もいらっしゃいます。使えるかどうか判断する方法を説明しましょう。

お手持ちの鍋の底に磁石をつけてみてください。磁石がつけばお使いいただけます。
・オールメタルタイプは、土鍋・耐熱ガラス鍋以外なら使えます。
・ラジエントタイプなら、土鍋や耐熱ガラス鍋も使えます。

どんな鍋がいい?

IH購入時に鍋を買い替えるお客様も多いです。IHは専用の鍋しか使えず、高いと思われている方もいらっしゃいます。最近はお値打ち価格でスーパーやホームセンターでも購入できます。作る料理によって最適な鍋があるので、説明しましょう。

「ゆでる」「煮る」「沸かす」時は薄手の鍋

  • たっぷりのお湯やスープなどには熱の伝導がいい「鉄」を使った薄い鍋がおすすめです。
  • ホーロー鍋はすべてOKです。

「煮込む」「炒める」「焼く」時は厚手の鍋

  • シチューやカレーなどの煮込み料理は厚手のお鍋。
  • 炒め物は厚手のフライパンのほうが焦げにくいです。
  • 熱が均一に伝わるので、玉子焼きや餃子などの焼き物がキレイにできあがります。

水栓:シャワーの有無、その他選択できます。現在、浄水器を使用されている方は組み込むとずいぶんすっきりしますよ。
食器洗い乾燥機これは、家庭によって必要の度合いがまるで変わってきますので、後で後悔される最大の要因です。
「少しぐらい高くなってもつけたら良かった」
「あとで出来へんと思ってつけたけど、全然使わへんわ」
等、つらい言葉を聞くことがあります(苦笑)。
また、同じ食器洗い乾燥機でも、引出しのタイプや450mm・600mm等、容量(幅)も選択できますので、ぜひじっくりと考えてください。

最後に一言。

せっかく何十万円という大金を使うのですから、大きさと値段だけで決めていたらもったいないと思います。ぜひ一度メーカーのショールームをのぞいてください。ショールームで相談して見積書をつくっておくと、工務店での見積もりも早くてしっかりしたものになります。

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