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内部結露をさせない方法の時間

表面結露ではなく内部結露が問題

 結露は窓ガラスなどにつく表面結露と壁の中や床下で発生する内部結露の二つにわかれます。表面結露はふいている限り大きな問題はないと言っていいかと思いますが、内部結露は建物の寿命を縮めるのみではなく、断熱性能を落とし、シックハウスの原因にもなる、人が住む家にとって大敵です。

 表面結露は主に生活習慣の問題ですから建物の結露対策ではマシにすることはできても暮らし方によってはなくすことができません。でも内部結露は構造の問題ですから、結露に知識を持った工務店がしっかりと対策を行って家を建てたら防ぐことができます。

①高断熱住宅とし全室暖房にする   

 結露する条件は空気中の水蒸気の量と温度差です。ペアガラスや外壁の通気工法なども屋外と屋内の間に気温の中間層を設けて、それぞれの温度差を緩和するという考え方です。温度差というのは屋内と屋外だけではなく、屋内でも、冬の場合、暖房している部屋と暖房していない部屋では大きな差があります。この場合、内部結露をとめるためには全室暖房が望ましいです。

 全室暖房と言うと、必要な部屋だけの個別暖房と比較して、光熱費が高くなると心配される方もあるかと思いますが、現在の高断熱住宅であれば全室暖房をしても、20年ぐらい前の住宅で個別暖房しているよりも光熱費が安くなる可能性が高いのです。

②「気流止め」で壁内部に外気が入らないようにする 

 在来の軸組工法、いわゆる普通の木造住宅では床下や小屋裏での換気口を通じて外気が壁の中を行き来できるようになっています。近年では床の施工を昔ながらの根太打ちから床用の構造用合板に切り替えている会社が多いので床下と壁内との行き来はしていないと思いますが、小屋裏に換気口がある場合は冬場なら冷たい空気が壁の内部に入り込んでしまいます。これが結露の原因の一つ、温度差をつくります。

 それを防ぐために外気が壁の中を行き来できないようにする施工を気流止めといいます。一般的には天井と壁のとりあい、または床下と壁のとりあいをふさいでしまうことを言いますが、私はそもそも、天井裏や床下を換気しないことで気流止めとするのがいいと思います。施工自体が簡単ですから費用もいりませんし、屋根断熱にすれば天井裏の換気は必要なくなります。床下換気にいたっては全くの害だと考えています。

 ここで申し上げたいのは、それ以外にもメリットはたくさんありますが、結露対策として天井断熱ではなく屋根断熱にして天井裏の換気をしない。床下断熱ではなく、基礎断熱にして床下の換気をしない、この組み合わせがおすすめです。

③内壁に防湿気密シートを施工 

 内部結露をふせぐためには壁の内部に水蒸気が入らなければいいのですが、普通の建て方をしていると少しずつ入るものなのです。人が普通に生活しているだけで水蒸気が発生します。この水蒸気がわずかな隙間から壁の中へと入っていくのです。これが温度差とセットになると内部結露が発生します。この壁の中に入っていく水蒸気を遮断できれば内部結露は起こりにくいと考えられます。

 賛否両論があるのですが、私は外周面の内壁側に防湿気密シートを張るのがいいと考えています。
 

 これをボードの下に張ることで、室内の水蒸気を壁の中に入れなくすることができるので内部結露の原因を一つカットすることができます。外周面と言ったのは、それ以外の壁は全室暖房と気流止めの考え方で温度差をなくしているので、費用対効果から不要だと考えています。外周面の壁は外気との絶対的な温度差があるので外すべきではありません。

 賛否両論があると言いましたが、防湿気密シートの反対意見としては、1 そもそも隙間なく施工できないから意味がない、2 化学変化や経年劣化で性能が落ちる、3 万一の雨漏りがあった時に発見が遅れる、 4 防湿気密シートを張るよりも調湿性のある断熱材を使ったほうが低コストである、といったところですが、私が思うには、

1 シートの施工だけではなくその上からボードをビス止めで押さえるのですから気密性はかなり高まる。またそれでは不十分だと考えるのなら継ぎ手に気密テープを貼ってもいいですし、やめる理由にはならないと思います。

2 経年劣化で性能が保証できないという意見については、断熱材も経年変化で断熱性能は落ちるものなのでそれを言いかけるとどうしようもない気はします。だって、外部に張る透湿防水シートも経年劣化はしますが、だから張らなくていいという考え方は聞いたことがありません。

3 万一の雨漏りの時に発見が遅くなる可能性があるというのは否定しませんが、それについては雨漏りする前に対策をすることを考えるのが本筋かと思います。後ろ向きな印象が残ります。

4 調湿性のある断熱材を使ったほうがいいというのも、少し無理があるように感じます。調湿性のある建材がその力を発揮するためにはやはり通気があって空気が入れ替わるところでないといけないんじゃないでしょうか。壁の中という閉ざされた空間では、湿気を吸えるだけ吸ってしまったら、あとはどうにもならないんじゃないかと思われます。
 
以上の理由で反対意見があるのも承知しておりますが、私は防湿気密シートの施工を内部結露対策としておすすめします。

 

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