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防水の時間

ここでは、屋上やベランダで施工される防水工事について勉強したいと思います。まず、はっきりと伝えたいことは、どのような防水もいつかはやり直さないといけないということです。そして建物を長持ちさせるためにとても重要な工事です。まず大前提として覚えていただきたいことは、雨漏りは早めの対策が大切です。

雨漏りしてからでは遅い

「私のところは、まだ雨漏りはしていないけれど・・・」とおっしゃる方も多いとは思いますが、雨漏りはしてからでは遅いのです。「まだ雨漏りしていないから、しなくて良い」と考えるのは残念ながら正しくありません。「まだ雨漏りしていないが、15年以上も何もしていないから、やっておくべきか」というのがあるべき考え方かと思います。

雨漏り自体は修繕することができますが、濡れてしまった内部はもとにもどらないからです。部屋内で雨漏りがわかる頃には相当もれており(少量ではわからない)、木構造部分まで傷めてしまう可能性もあります。そうなる前の対策が必要ですが、判断材料としてはプロに見てもらうのがおすすめです。私ども工務店は、表面からある程度は防水層の傷み具合が判断できます。有効なアドバイスをさせていただくことが出来ると思いますので、ぜひご相談ください。

ところで、「雨漏りしたし、明日も降りそうだから、直ぐに防水して欲しい」とおっしゃる方もあるのですが、実はこれは出来ない相談なのです。

一度雨に濡れてしまうと、1~2日は下地を乾かさないと、防水工事は出来ない

防水工事は乾いている状態でないとできないのです。濡れていると完全にアウトです。表面が乾いていても、内部に湿気が残っていると、あとから防水層が浮いてきたりします。最悪なのは梅雨入りして雨漏りに気づき、「急いで欲しい」とお願いされても、梅雨があけるまで応急手当ぐらいしかできないパターン。こればっかりは、どうにもなりません。

そして費用についても、防水効果が薄れてきても長期間放っておいた場合、下地が相当に傷んでおり、左官補修等、別途費用が発生する可能性が高くなってきます。早めに対応することで余分な出費を減らすことができます。

手を入れるのが遅れた場合、費用は高くなっていく

これは、屋根・外壁等全てのメンテナンスについて言える事ですが、非常に重要なポイントです。ここまで読んでいただいて、早めの対策が必要なことはご理解いただけたと思いますが、早いだけでは充分ではありません。もともとの勾配が取れていない為に、雨漏りしているところもよく見かけます。

勾配が悪いと、防水層も早く傷むし、結局は漏れてしまう

これについては、建てたところよりも第三者となる会社にみてもらった方が、正しい判断をしてくれると思います。この場合は、何とかして勾配を直さないといけません。基準としては100分の1mmから50分の1mm程度の勾配が必要です。1mの間で1cmの勾配がつくのが100分の1mm。1mの間で2cmの勾配がつくのが50分の1mmです。

最後に、一口に防水といっても色々種類があります。それぞれ長所・短所がありますので、何を選べば良いのか難しいと思いますが、性能や特徴を比較した一覧表を作成しましたので、どうぞ参考にして下さい。

防水名 FRP防水 ウレタン防水 シート防水(密着工法)
主な用途 一般住宅のベランダ 一般住宅のベランダ 屋上など広い面積
材料 ガラス繊維によって強化されたプラスチック 液状のウレタンで強化されたプラスチック 合成ゴムを主原料としたシート形状のもの
工程 ケレン・清掃及び乾燥 ケレン・清掃及び乾燥 ケレン・清掃及び乾燥
樹脂セメントペースト 樹脂セメントペースト 樹脂セメントペースト
プライマー プライマー プライマー
ポリエステル樹脂(1) クロス 角部分 シート捨て貼り
ガラス繊維メッシュ ウレタン(1) シート貼り付け
ポリエステル樹脂(2) ウレタン(2) トップコート
ポリエステル樹脂(3) トップコート  
トップコート    
長所 大変強度が強い 液状の為、複雑な形状にも対応 工場でシートを製造するため、素材・厚さにムラがない
短所
  • 下地の材質により性能が大きく左右される
  • 職人により簡易な作業が出来る
職人により簡易な作業が出来る ジョイント部分からめくれやすい
施工性 工程が多く、施工能率は良いとは言えない シート防水に比べ施工能率はやや低い シート重量が軽く最も施工能率が良い
経済性 シート防水の約2.5倍 シート防水の約1.5倍 材料・施工費とも安価
日常歩行 通常 × 通常 ×
軽歩行対応 〇 軽歩行対応 〇
強度
伸び率
耐候性
耐熱性
耐寒性
耐薬品性
耐磨耗性 △~〇
下地追従性
平滑性

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