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業界団体への要望

実は現在、当社の新築事業への取り組みを大幅に見直すべく準備中です。簡単にいうと、設計力の強化をし、光と風を設計した気持ちのいい家をつくる。それにともない、図面も従来の工務店のレベルではく、いわゆる建築家の方よりも優れたものをつくる。単に工務店ではなく、「建築家のいる工務店」「設計事務所よりも設計能力の高い工務店」になることが目標です。

基本は注文住宅ですが、お施主様におすすめできる基本仕様も作り直しを考え、従来のものよりも、もっともっと断熱や収納にこだわったものを作成中です。

その過程で改めて感じたのですが、国土交通省や他の業界団体でも良いので、いわゆる「坪単価」の定義を共通のものとして定めていただけないかと強く思うのです。

驚かれる方もいらっしゃるとは思うのですが、坪単価というのは実にいい加減な言葉で、正直なところ現状では会社の価格差を比較検討しうるものではありません。全くない。

まず、坪数の数え方がバラバラ。玄関ポーチや吹き抜けをどう見るのか、アールや斜め壁の判断は。ベランダはどうか。信じられないでしょうが、全く同じ建物でも設計事務所とフランチャイズ系の住宅会社では坪数が20%以上変わるのが普通。後者の方が、坪数が増える。

次に同じ会社が同じ仕様で同じ床面積の建物を建てても、形状で値段の差がついてしまう。長方形より真四角の方が安いし、一階20坪二階10坪の30坪と一階二階ともに15坪総二階30坪の建物なら後者のほうが安い。

そして笑ってしまうのが、どこまで坪単価に含まれるのかという判断が会社によって全然違う。基本的に私は、住むのに必要なものは全て含むべきだと思うのですが、中には網戸がオプションであったり、屋内の給排水工事まで入っていない会社もある。ははは、そんなんどうやって住むねん。

それでも、お客様は「おたくは坪いくらぐらいですか?」とよくお尋ねになります。これは仕方ない。それ以外に値段のことを聞きようがないから。だから、答える住宅会社も数え方だけの問題で高く思われるのが怖いから、時におどろくものまでオプションにして、見た目の坪単価を下げる。

これって、おかしくないか。行政や業界団体の対応が全くされていないことにより、エンドユーザーに不利益を与えている。早急に改善し、「坪単価と表示してよいガイドライン」を設けていただきたい。これにより、住宅産業界も透明性が高まり、全体の発展に寄与すると思うのですが、いかが。

私もさきほどの怖さで、世間並みの坪単価の計算をしていたのですが、心を入れ替えて「世間に合わせるのではなく、自分が正しいと信じる基準」で坪単価を見直します。

しかし、望むべくは行政や業界団体でルールを作ってもらうことが一番だ。これ、国土交通省に送ってみます。反応してくれるかな。

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こんにちは、吉信秀樹です。
最近、よちよち歩きをはじめましたが、えらいものでいつもだっこやかたぐるまをせがむ娘たちが何も言いません。子どもなりに気を使ってくれているのだなあと思うと、申し訳ない気持ちになります。治ったら、いっぱい遊んであげるからね!
では、またお会いしましょう!

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