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概念を持たないものに・・・
昔からよく思うのですが、その概念を持たないものに、概念を教えることは不可能に近いですね。先日の国母という男のニュースを聞き、改めて感じました。
その人が持っていない概念を教えることは、コーヒーを飲んだことが無い人に、言葉だけでコーヒーの味を理解させようとするのに等しい。まあ、至難の業ですね。
朝青龍が「横綱としての品格がない」とずいぶん言われ続けましたが、結局、角界がよってたかっても彼に「品格」という概念を教えることができませんでした。
よく「品(しな)が下がる」「格が違う」などと申しますが、簡単に言うと、品の格が低いですよということなのです。そんな簡単なことですが、「品」という概念が無い人に、何を言っても通じません。
世間でも、「朝青龍のどこがそれほどよくないのかわからない」という人もおりますが、正直なところ、その人も品格という言葉の概念を持っていない人だと思います。結局、人は自分の知らない世界を理解できません。
今回の、国母某にしても、「襟を正す」「着こなしはマナー」という概念が無い。だから、指摘されても「反省してま~す」などとおちゃらけで、本人は何が悪いのかわからない。おそらく、今も、どうしてここまで言われるかわかっていないはず。彼にとっては「かっこいい」はずだったから。
そう考えると、社員や職人の教育もおのずと限界があるように思います。もちろん、しっかりとやらなければならないのですが、その人が持っていない価値観まで教えてあげることは、限りなく不可能に近いのではないでしょうか。
例外があることも承知していますが、やはり、それは教わる側の心構えがしっかりしている場合に限られます。進んで学ぶ気が無い人に、どんなに立派な人がどんなにすばらしいお話をしてくださっても、それは、花咲くことはないでしょう。
よく「あいつは俺が育てた」なんて言う人がおりますが、それは間違いだと思います。そう言いたい気持ちはわかりますが、他の弟子は同じ様に育っているのでしょうか?それは、本人が勝手に育ってるんですよ。師匠は手助けしかできません。
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こんにちは、吉信秀樹です。
現在、吉信家は非常事態です。しばらく前の日記でも書きましたが、まだ、家族の風邪と発熱が続いています。家の中で、うつしあいを続けています。夜、家に帰ると子どもの介抱に追われます。無事なのは、私だけなのですが、その私もしばらく腰の調子が悪く、朝、靴下がなかなかはけなくて苦労しています(苦笑)。吉信家の平和はいつか!?
では、またお会いしましょう!