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2024.08.25
設計士さんってそんなもんですけどね
昨日、古いお客様なのですが、来年の収益物件のリフォームについて打ち合わせに行っておりました。もうやることは決まってるんですが、その内容についてです。
大きなテナントを所有されているのですが、来年の3月に現在の店子さんが出て行かれるので、それを機会に大きくリフォームをする予定なんです。
実はとある設計士さんに依頼されてリフォーム案を作っていただいたそうで、最初はその内容にそって見積もりをさせていただきました。まあ、収益物件にはもったいないような高額な仕様が入っており、けっこういい値段になったんです。
「こんなにいりますか?」
「そうですね、この通りにしたらこれぐらいになります」
「これだけかかったら、家賃で回収するのに何年かかる?」
「正直なところ、無駄に仕様がぜいたくなところがありますので、もっと安くする方法はありますけどね」
そして、仕様を変更したのみではなく、特に不要そうな工事もとりやめて見積もりを出し直して、
「これでお願いしますわ」
と言っていただいたのがこの3月。
そろそろ詳細をつめたいということで、うかがったのが昨日なんです。
話の途中で
「あの設計士は失敗しました」
「どうも美大の出で、建築家というよりは芸術家みたいなもんでしたな」
と続けておっしゃるので、
「まあ、設計士さんってそんなもんですけどね。建築家さんも一緒です」
「僕らはもし自分の家だったらという感覚で費用対効果を考えますが、あの方たちは自分の感性でかっこいいかどうかがほとんど全てなんで」
「設計士さんではお金のことはわかりませんか?」
「いままでわかる人を見たことがないですね。少なくとも収益物件にはできるだけお金をかけないのは常識だと思いますが、言って悪いんですが、その程度の常識もないわけでしょ。まして依頼主のニーズを全く考えていないわけですもんね。〇〇さんはそんなこと望んでなかったでしょ?」
「じゃあ、あの人がそうだというんじゃなくて、設計士さんってそんなもんですか?」
「設計士さんってそんなもんですね」
みんながみんなそうではないと補足したいのですが、違うのは自分で工事の請負をされる方とか会社だけですね。設計だけされる方は例外なく現場のことや費用対効果についてはうといもんです。それは僕らが設計行政や不動産のことについて設計事務所や不動産屋さんよりもうといのと同じなので、決して悪く言ってるわけではありませんよ。まあ、商売が違うといったところです。
私のせまい見聞の範囲です。あしからずご了承ください。
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こんにちは、吉信秀樹です。
8/4に書いた右肘がまだ不調です。病院二つ行ったがどちらもよくわからんらしい。痛風の可能性も指摘されてたのでしばらくアルコールも控えておりましたが、「ええい、どうせあかんわい!」と昨夜は飲んでやりました。すると今日は微妙にマシ。酒が切れてたか(笑)。明日はものを運ばないといけないので、いっぱい腕を使います。さあ、頑張るか。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: 設計・打ち合わせ