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2025.07.13
不動産屋さんも少しは建築の勉強をしたほうがいいかも
先日、OBのお客様のご兄弟が中古住宅を購入してリフォームされたいとのことで、現調に行ってきました。契約前ですが、私が反対しなければ購入されるお心積もりです。
私の中古住宅を判断する上での主なチェックポイントは、建物に大きな傾きが見られないか、床下が極端に湿気ていないかということなのですが、今回は特に目立った問題が無く、「ご予算が合えば、購入されることに問題はないんじゃないですか」というお話になりました。
仲介されていた不動産屋さんは大手勤務のベテランの方で「所長」の肩書をお持ちでした。話しやすい方でした。おしゃべりしながらの現調になったのですが、改めて不動産屋さんって家のこと、建築工事のことは何も知らないんだなあと感じました。まあ、我々が土地のことをあまり知らないのと一緒でお互い様なのですが。
まず、レーザーの水平器を初めてご覧になったようで、それにも驚いたのですが、お客様にされている耐震の基準の認識も全く間違っているわけです。「阪神・淡路大震災以降の建物はいまの基準で安心ですよね?」といった感じです。それを「新耐震」だと思っていらっしゃるし、いまの基準は新耐震ではなく「現耐震」ということもご存じないのです。
「新耐震って言うのは昭和56年からですから、阪神・淡路大震災よりもずいぶん以前からですね。いまの基準になったのは平成12年からなんですよ」と説明すると、もう完全に理解を超えていらっしゃるわけです。正直なところ、私のユーチューブを見ているお客様のほうが詳しかった(笑)。このへんはまだかわいらしかったんです、正直なところ工務店でもよくわかっていないところは多い(苦笑)。
次の質問に驚きました。この建物が2×4か在来工法かがわからないとおっしゃるのです。確かにモジュールが少しおかしかったから、その意味でわかりにくかったのかもしれませんが・・・。会社のリフォーム担当の社員さんもわからないと言っているとのこと。ちょうど見たくもあったので、天井裏をのぞいてみると、明らかに在来工法です。疑問の余地はない。このへんは工務店でわからないところは絶対にない。
なるほど不動産屋さんは、こういう確認の仕方も見分け方もわからんのかと改めて驚いた次第です。他にも色々なお話をしたのですが、基本的に何もご存じない様子でした。まあ、特別に詳しくなる必要はないかと思いますが、売買にあたって簡単な話はされていると思うので、もう少し基本的なことはわかっておいてもいいのかなとは感じました。
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こんにちは、吉信秀樹です。
昨日今日と、妻と長女は鳥取の次女のところまで遊びに行っています。こまめに写真を送ってくれ楽しそうです。一緒に生きたかったなあ~。でも、男は頑張って稼がないと(微笑)。
では、またお会いしましょう!
カテゴリー: 建築全般