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2021.07.12

新築の坪単価(坪いくら)は参考にしにくい

「おたくは坪いくらで家が建ちますか?」このような質問はよく受けます。この質問の意図が「その会社のおおまかな価格帯を知りたい」といったことであれば問題ないのですが、もし複数の会社に質問して一番安いところをさがそうということであれば、残念ながらこの質問ではわからないかと思います。この回答で坪単価の安いほうの会社が同じ家を建てたら総額で高くなるということは決して珍しいことではないからです。坪単価ってけっこういい加減な数字なんです。その理由を順番にお話しします。

面積の算出方法に統一された基準がない  

 新築工事費を坪いくらと決めていらっしゃる会社はたくさんあると思いますが、そもそも工事費を決める床面積の決め方がバラバラなんです。全く同じ建物でも、会社によってA社では33坪、B社では35坪と計算されるといったことが起こり得ます。

 建築基準法上の延べ床面積は、もちろんどこが計算しても同じになるのですが、建築工事費を決めるための、いわゆる「工事面積」の定義が会社によって変わります。例えば吹抜は建築基準法上の延べ床面積には含まれませんが、工事面積では会社によって含んだり含まなかったりします。もし、3畳の吹抜があればそれだけで1.5坪の差が出るわけです。これだけでも比較しにくいのですが、実はこんなのは序の口です。

坪単価に含まれる工事内容がバラバラ

 坪いくらという単価を決めて販売するということはいわゆる標準仕様があるということになりますが、この内容が驚くほどバラバラなんです。壁はビニールクロスなのか珪藻土やしっくいなのかといった仕様の違いがあることは当たり前として、そもそもそれが含まれるか含まれないかという大きな差が出る項目があります。

 私はオプションというのはそれがなくても生活はできるけども、ここは標準品よりももっといいものが欲しいとか、プラスアルファでこんなものが欲しいとか、そんなことだと考えていますが、そうではなくて、普通に必要なものがオプションになっている会社も多いという意味です。

同じ坪数でも形によって費用が変わる  

 次に、より、坪単価の実態を複雑にしているのは、全く同じ仕様で全く同じ内容であったとしても、建物の形が変わると費用も変わってしまうということです。屋根や外壁、クロスやフローリングに水廻り、すべて全く同じものを使っても、同じ床面積であったとしても建物の形が変わると費用が変わります。

そもそも坪単価を固定するのは無理がある  

 坪単価にはもう一つ大事なポイントがあります。それは本来、坪単価は建物の大きさによって変動すべきだということです。基本的に建物が大きくなればなるほど安くなり、建物が小さければ小さいほど高くなります。ですから坪あたりいくらで広告されている会社は、たいていの場合「35坪以上」とかいう但し書きがついています。

 ですから、「おたくは坪いくらで家が建ちますか」と質問したら、たいていの場合は「家の大きさにもよりますけど・・・」と返されるかと思いますので、少し歯切れの悪さをお感じになったことがある方はいらっしゃると思います。それにはこういう事情があるのです。単純に坪いくらって比較できないものなのです。

詳しくはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=beg7b3GgigA

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 こんにちは、吉信秀樹です。
まだ確定しているわけではないのですが、来春から長女と次女がいなくなり、妻と三女の三人暮らしになることが濃厚です。長女は就職で次女は大学進学ですが、いずれも自宅から通えないところになりそうです。まあ、今でも私にとってはおらんのとあまり変わりませんが(苦笑)、妻には大きな変化でしょうね。
 では、またお会いしましょう!

 

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