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吉信社長の工事現場日記

大工あがりの吉信社長が人生観を語るブログ

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2021.03.18

子どもには受験を経験させてあげたい

 昨日、奈良県の公立高校の合格発表がありました。幸い、三女は第一志望の高校に合格することができました。でも、私は正直なところ「落ちても良い」と思っていました。娘が目標を持って一生懸命努力している姿に「いい経験をしているね」とずっと思っていたからです。合格は嬉しいけど、私にとってはおまけです。

 もし、落ちたら落ちたで色々なことを考えると思うし、感じることもあると思う。それはその時は残念でつらいことかもしれないけれど、長い人生で考えると逆にプラスになるかもしれない。人間万事塞翁が馬。

 高校受験、大学受験というのは子どもが大人になるときの通過儀礼のように思います。このステップをしっかり踏まないと、どこか芯の頼りなさが残る大人になってしまう気がする。それは受験の代わりに、体育会系のクラブ活動でもいいと思う、仲間と一緒に本気で甲子園を目指したとか、国立や花園を目指したという経験は受験以上だと思う。ポイントは本気です。

 でも、たいていの子はそんな環境にない。平凡な毎日を送っている子どもたちにも人間を鍛錬する機会を与えてくれる受験はすばらしい。友達と遊びたいのを我慢したり、見たいテレビを我慢したりして勉強する。そして、最初は決して好きではなかった勉強がどんどん好きになっていく。これは本当に素晴らしい経験をしていると思う。

 よく、学歴社会の批判で、三角関数などの難しい計算ができても世間に出て役に立たないという批判がありますが、これは世の中のことを何も理解していない。企業と言うのは勉強の成績のいい子を求めるにあたり、その内容が役に立つと思っているのじゃなくて、遊びたいのを我慢して勉強できる人間性や心構えを求めているのです。勉強すべきときに遊びを優先してしまう子どもは、仕事すべきときに遊んでしまう大人になりやすい。人間はシンプルです。例外もあるが、例外はあくまでも例外。

 だから有名私大に行っても外部から入ったか内部から上がったかで、会社の評価は同じでない。某銀行は「同志社閥」が強いとそこの支店長さんに聞いたが、やはり内部と外部で人材の違いがあることを認識しているとのこと。これは受験が人間を鍛えていることを意味しています。

 厳しいクラブ活動にほうりこむわけでもなく、エスカレーターで上に上がれる学校に子どもを入れたがる親御さんは、なにか教育ということが本質的にわかっていないと思うのです。楽をさせたら子どもはしっかりしません。せめて受験ぐらいは思いっきりさせてあげてください。問答無用で子どもを鍛えてくれるいいシステムなんです。

PS 私は同志社大卒ですが(あまり言ったことありませんが)、変な学校でした。名前も顔も知らない人でも、みんな内部生が外部生かわかるんです。そして普通は、内部生同士、外部生同士しか付き合わない。それぐらい人種が違うんです。ちなみに私は外部生ですが一番仲の良かったのは内部生で、その意味では変わり種でした(笑)。ちなみに関大の友人に聞いても似たようなものだそうです。

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 こんにちは、吉信秀樹です。
とはいえ、やはり娘の努力が実った合格は嬉しく、昨夜は父の遺影と一緒に飲みました。たまにやります。写真に話しかけながら飲むんです。生きてるうちにもっと飲みたかったが、自分のバカさは親が死ぬまでわからない(泣)。
 では、またお会いしましょう!

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